剣道でもっと試合に出たい!活躍したい!移籍あるある実例集②


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移籍あるある実例集②

移籍と言うのは、いつも何かしら問題となることが多いですが、近年少しハードルが低くなっている感じがします。

ただやはり、「移籍はタブー」という前提があるからこそ、少しタブーが薄れてきた、という感想を持つんだと思います。

今回は特に、移籍において一番オーソドックスな、「もっと強いチームに移籍したい」「試合で活躍したい」という家庭が移籍するさい直面したものすごい嵐を、皆さんにお伝えしたいと思います。

今回はちょっと刺激が強いかもしれません。

身バレすると多方面に迷惑がかかるので、実例をミックスしたり創作したりしてわかりやすくし、実在の人物とはまったく関係ない架空のものにしますのでご了承ください

もっと強くなりたい!でも所属の道場が・・・

たいしくんは、二年生のころから、所属の道場の団内試合では、五年生か六年生しか互角に戦える子がいませんでした。

勘が良く、筋が良い典型的なこどもで、先生もとてもかわいがっているし、こどもの間では一目置かれていましたが、保護者間では少し浮いた存在でした。

たいしくんのお母さんはいつもお仕事が忙しく、稽古に付き添うこともできなかったし、たまに稽古場に行くと、他の保護者からはなんとなく距離を置かれているようで、居心地が悪かったのです。

三年生になり四年生になるころ、家庭そのものが道場に馴染めていず、剣道も水準をはるかに超えたものを見せているたいしくんを、近場の強豪道場に移籍させたい、とお母さんは思うようになります。

ポイント▼道場の水準をはるかに超えるものを持っているこどもは、こども間では一目置かれるが、保護者同士になると浮きがちになってしまうことが多い。

移籍の前の調整

たいしくんのお母さんは、四年生になるのを機に移籍を申し出ます。

実は、県境をまたいだ隣市で、全国でも有名な道場があり、そこに移籍させたい、とお母さんは思っていました。

たいしくん自身も、個人戦などでその強豪道場の子と幾度も対戦していて、友達になっていたり、そちらの保護者からも声をかけられていて、抵抗なくなじめそうです。

「移籍したらもっと試合に出られる?」と目を輝かせています。

お母さんは勇を鼓して、指導者に打ち明けました。

指導者は、「ちょっと待って」ということでしたが、少ししてOKが出ました

移籍の前に保護者会の了承を、ということで、保護者会に出席してみたら・・・

ポイント▼最初にきちんと指導者と交渉を行っているのはいいのですが、「県境をまたぐ」「指導者はOK」という点が後でクローズアップされます。

第一の嵐「保護者会」

保護者会は、最初から険悪な雰囲気でした。

二三名の保護者が口々に、

馴染もうとしない、親子ともども偉そうにしている、指導者の顔に泥を塗ろうとしている、武士道を心得ていない、恩義を知らない、と責めたててきて、たいしくんのお母さんは返す言葉もないような状態でした。

極めつけは、あなたは本当にどこに行っても評判が悪いです!誰もがあなたのことを悪く言っています!と決めつけられてしまうことです。

「評判が悪い」というのは知っていました。稽古場にずっと付き添っているわけでもなく、馴染もうとしなかったのも事実です。

でもそこまで言われること?そもそも、誰もが悪く言っている、て、「誰」が悪く言ってるの?とは思いました

たいしくんのお母さんにとっては、所属の道場よりも、大会でいつも戦うよその団の保護者のほうがどちらかというと馴染みやすく、所属の道場の保護者には壁を感じていたのです。

保護者会ではさんざんでしたが、最終的に移籍は認められ、たいしくんは隣県の強豪に移籍することになりました。

ポイント▼移籍の時は、どうしてもいろいろと言われがちになります。そこは保護者が受け止めてあげるしかないです。それでも保護者がそこまで他人の家庭の方針に口を出すことは許されません。

ただ、主力を失って残されてしまうこどもの心は傷つくのは確かですから、思うことはあってもぐっと抑えて、きれいに移籍したほうが賢明です。

▼保護者がこどもを移籍させるのはハードルが高い

保護者がこどもを移籍させるデメリット

第二の嵐「連盟」

たいしくんは隣県の道場で大活躍を始めます。

いきなり大将に抜擢され、地域大会、県大会、あらゆる場面で働きを見せだし、まさしく「彗星のごとく現れた」感じで注目を集めます。

そんなころ、たいしくんは、「県代表選考会」に呼ばれることになりました。

「県代表」になることは、かねてからの夢だったし、たいしくんも友達といっしょに全国大会に行くのを楽しみにしていたので、選考会に参加し、無事県代表に選ばれました。

すると、県代表の監督が、

県代表になったからには、隣県の試合には絶対出るな!それが県代表の責任だ!

と宣言してきました。

実は、移籍先の道場では、夏の全国大会出場が決まっていて、たいしくんたちメンバーはそのために一生懸命稽古してきたのです。

いまさら夏の全国大会をキャンセルするわけにもいかず、本当に困り果てました。

県代表を取るか、夏の全国大会を取るか

どちらかを取ると、どちらかをあきらめなければならない。

県代表の監督は、

「あちらを取るなら、もう一生、県内の試合には出させないし、以前にいた道場そのものも除名して一切試合には出させない」

と脅しのようなことも言ってきました

自分だけのことならまだしも、以前いた道場にまでペナルティが課せられたりすると、本当に大変なことになる、とたいしくんとたいしくんのお母さんは、移籍先の夏の全国大会をあきらめざるを得ませんでした

移籍先の道場の夏の全国大会は、たいしくんが欠場になり、一回戦負けという寂しい結果に終わります

これを機に、たいしくんは、せっかく移籍して大活躍していた隣県の道場に居づらくなってしまいます。

ポイント▼「県代表」になると、そこに課せられるペナルティもスケールが大きくなります。よその試合に出るなら県内の試合は一切出させないし、元居た道場も除名する、という一種の脅しは、管理人が複数回耳にした実話です。

たいしくんは結局剣道を辞めました

移籍先では、「大事な夏の全国大会を直前で欠場した」ということから、なんとなく気まずくなり、溝ができてしまいました。

県代表になってからも、都道府県対抗選手権が終わったら解散となり、たいしくんの立場は宙ぶらりんなものとなってしまいます。

たいしくんはもともとかなり才能豊かで、強くはあったものの、全国区で活躍できるようになったのは、移籍先の隣県の道場のおかげです。

その移籍先に対して、「夏の全国大会を直前で欠場する」ことは、まさしく断腸の思いでしたが、生まれ育った県に対しての恩義、元居た道場が自分のせいで県の連盟から除名されるとなると、たいしくん一家は「県代表」を選ばざるを得ませんでした。

結局、たいしくんは小学生の都道府県対抗試合という大きな大会を最後に、剣道を辞めてしまいました。

中学には部活動で剣道部が無かったし、県の連盟といちどいざこざがあったのでたいしくんを受け入れてくれる道場も見つからなかったのです。

▼移籍より出稽古のほうが丸く収まる?

移籍より出稽古ならWIN-WINになる

まとめ

一見、いろんな複雑な条件が重なり合って、たいしくんは大人の都合によりその才能を「潰された」形になってしまっています。

大げさではありますし、架空のお話ではありますが、この手の話は全国でそう珍しくもないことだとは思います。
 
管理人として一言いいたいのは、これ一つだけです。
 
誰のための道場、誰のための県連、誰のための県代表なんでしょうか?
 
こどもの活躍の場を広げてあげることは大人の務めですし、これをしたら除名する、これをしたら以前の所属も除名する(ここはある程度実話です)という考えに行かずに、

 

隣県に行かせてもらったおかげで、うちの県の子が上手になった
わが県ができないことを、隣県では成し遂げることができる。ここは見習おう
という方向に考えられなかったのでしょうか?

 

もっと言えば、
 
たいしくんがもともと所属していた道場が、保護者同士で壁を作らず、
 
「たいしくんは強いから、確かにここでは物足りないだろう、それならば、ここにいてもらうと同時に、よそに出稽古行かせてあげたり、よそからも試合に出させてあげれば、たいしくんもうれしいし自分たちもこどももうれしい」
というふうにはならなかったのでしょうか?
 

たいしくんのお母さんは、元いた道場の保護者と馴染むことはできなかったのでしょうか?

 
皆様は、どうお考えですか?
 
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※イラストは自作のものと、プリ画像GMOから引用しました。
 
 


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