少年剣道で保護者がこどもを移籍させることのデメリット~移籍あるある実例集③


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移籍あるある実例集②試合にもっと出て活躍したい!

移籍あるある実例集①移籍マニア

一般人が移籍を敢行するのは至難のわざ

一般人というのは、指導者のこどもではなく、剣道を教えてもらっている立場のこども、という意味です。

「一般人がこどもを移籍させること」は長期的に見て、メリット・デメリット半々であり、一概に悪いとも言えず、またおススメもできません。

そもそも剣道において「移籍」というのはそれ自体かなりリスキーかつ後々尾を引く出来事になりますので、こればかりは親子ともどもかなりの覚悟が必要なのは間違いありません。

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▼コチラの記事では「移籍でこれだけはやってはいけない」ことを特集してお伝えしています。

移籍時これは筋が通らない

そもそも移籍は是か非か

移籍を考えがちな状況として、

・剣道教室に通わせてみると、思いのほかこどもが才能を発揮して、親が驚く→

こどもにもっと高度な稽古をさせたくなり、もっと試合の場数を増やさせたい

というもので、この状況はそんなに珍しくありません。

どこの道場でも一人や二人は移籍を考える子がいるかもしれません。それを実行に移すかどうかはまた別の問題ですが。

これは管理人個人の意見ですが、活躍の場を広げるための「移籍」は、ベストな選択ではないと思います。ベストな選択の順として、

出稽古>>移籍>>>>>>活躍の場を広げるのをあきらめる

となるのではないでしょうか。

移籍するぐらいなら、出稽古を許してもらい、出稽古先から試合に出させてもらって活躍の場を広げる、というのが、どの方面にもWin-Winになる気がします

この「出稽古」はどの方面にもWin-Winになりやすい、というのは話せば長くなるのでまた別記事で取り上げますが、道場がそもそも「出稽古禁止」である場合、活躍の場を広げたければ移籍しか道が無いことも多いでしょう

そして本日問題として取り上げるのは、一般人が移籍先と交渉してこどもを動かそうとする場合のことです。

▼コチラの記事では、移籍の際人を誘って落ち込んでしまう罠についてお知らせしています。

移籍する際人を誘うとこうなってしまう

一保護者が移籍先に段取りする場合

保護者がこどもを移籍させるときの必要な自覚として、

①親はこどものためと思っているが、それは本当にこどものためではないのか?親自身の希望ではないのか?

ここをまずはっきりさせる必要があります。

「親自身の希望」というのは別に取り立てて悪いことだとは言いません。

ただし、移籍予定先に移籍を断られたり、移籍先が想像とは違い「失敗した」と思ったときの責任は、すべて親の責任になります

親の責任なのだから、こどもは親のわがままのせいで犠牲になった、という反省と、こどもの時間と意志を尊重しなかったツケは、後々まで親が引き取るのを覚悟しましょう。

その覚悟があれば、こどもの意志を無視して移籍を強行することを他人の誰もが責めることはできません。

こどもが剣道において思わぬ才能の片りんを見せ、このままでは才能が生かされないと思う場合、無理やりにでも移籍をするのは、サッカーでも芸術方面でも、他のどんな習い事でもありうることです。

剣道は特に移籍が難しい習い事の一つですが、親がすべてを引き受けて、うまくいかなかった場合の責任を取るのなら、オールOKです

デメリットをしっかり把握しておく

では、「親が責任を取る」とは、いったいどういうことでしょうか?

責任を取る、とは、移籍によって起こり得るデメリットをしっかり把握し、親がこどもに替わってそれを受け止めることです。

移籍には基本、少なくないデメリットが着いて回ります。

主なものは以下の通りです。

こども自身のデメリット

・仲間と離れてしまう

・努力した環境を捨てて新しいところにいくことで負荷がかかる

・慣れるまでに時間がかかる

・環境を捨てることで多少なりとも「うまくいかなかったから移籍した」という挫折感を味わい、その経歴が生涯ついて回る

など、目に見えないデメリットをこどもが背負うことになります。

環境面のデメリット

・移籍する、と決意表明した時点で、指導者または保護者が「恩知らず」「武士道に背く」「指導者や仲間を裏切る」と言ったニュアンスのことを言うてくる。表には出てこなくても必ずこの類のことを言う人はいます。

・移籍先でなにか問題が起きたときどうしても「よそから来た人」という疎外感を持たれ、損をすることがあるかもしれない

・親もこどもも、常よりもはるかに「移籍した以上うまくやらなければ」という緊張感を持たなければならない

・一度移籍してきたから、何か問題があると、「やっぱり一つのことで続かなかった人はどこに行ってもだめかも」というレッテルを貼られる可能性がある

このようなデメリットは移籍につきものですので、それを承知の上で新しい環境を求めるのは、誰にも非難されることではありません。

こどもの才能を思ってのことであれば、こどもも親の気持ちをいつか必ずわかってくれるときがきて、デメリットを受け入れてくれます。

移籍が難しいのは剣道界にとってマイナス~移籍あるある実例集④

もし受け入れられなかったら

実は、上記のデメリットよりも、「移籍を受け入れられなかったとき」のほうがデメリットが大きいです。

移籍を考えた時点で、○○に移籍させてほしい、と指導者や保護者に打ち明けるのですが、その時点で、移籍先が「受け入れる」と確証してくれるとは限りません。

むしろ、すぐに受け入れてくれるほうが珍しいでしょう。

よそから移籍してくるような道場は、よそから見て魅力的であるがゆえに、「選手を強引に集めている」などと、良からぬ噂を立てられることを極度に恐れることが多いのです。

そういった噂を恐れる道場(伝統のある道場は噂を気にすることが多い)は、少しでも「選手を引き抜いた」的な噂を立てられそうな気配がしたら、即「うちは受け入れません」とシャットアウトしてしまうことがあります。

そうなると、移籍したくてもできず、元の道場にもこどもの居場所が無くなるという、最悪の事態になる可能性があります。

現に、管理人のようなローカル住まいな人間でも、一時的にどこにも居場所がなくなってしまった家庭を見聞きしたことがあります。

そうなると、こどもにとっては悲劇です。

黙って移籍するのはとても難しいですし、魅力的な移籍先は敷居が高いことが多いので、この辺りの根回しはとてもきわどい技が必要です。

コネが無い人にとってはものすごく難しい、と覚悟しておいてください。

例えば、剣道の指導者のこどもの場合は、この辺りは全く問題がありません。

剣道界はとても狭い世界で、基本的に身内をものすごく大切にします。

指導者間で生徒を受け入れたり、移籍をあっせんすることは問題がないことが多いのですが、コネもなく指導者でもない一般人のこどもの移籍は、よほどうまくやらないと後にしこりを残してしまいます。

かといって、もしそのこどもに才能があり、広い世界を見せてやりたいと思った場合、指導者が積極的にそのこどもをグレードアップさせてあげられる移籍先を紹介してくれ、間を取り持ってくれることもあります。

ただ悲しいことに、一般人にとっての移籍は、指導者のこどもなどのコネのある人とは比べものにならないほど難しいのが現実です。

この点から見ても、移籍よりも出稽古のほうがまだ現実に即した活躍の場の広げ方なのかも知れません。

 
 

まとめ

以上、親がこどもを移籍させたいと思った場合のデメリット、覚悟しておくべき問題を挙げました。

この点については、管理人は、無料ブログで記事を書いていた当初から、何度か言及してきました。

剣道団に入るときは絶対に団を適当に選ばないこと。

ちゃんと下調べをして、目的に合った団を選ぶこと。

少年剣道は特に、最初に入った団でほぼ活躍度が決まってしまいます。

やむを得ず移籍を志す場合は、まず指導者を説得し、味方につけて指導者から移籍先に紹介してもらうのが一番です

そこで難しいのが、「自分を見限って他所に行こうとするこどものために、そこまで世話をしてあげる必要は無い」と思われたら、もうそこで話は止まってしまいます。

そういった面からも、魅力的な移籍先への円満移籍というのは確率的に難しいと言わざるを得ません

移籍を快く受け入れてくれる強豪道場もあります

そして、そういう道場ほど、「選手を引き抜いて集めている」「強いのは当たり前だ」などといわれのない方向ハズレの悪口を言われがちです。

何事も、自分の目や耳で直接聞いたことのみを信じ、信念を持って進んでいけば、必ず道は開けますので、頑張ってください。

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※イラストは自作のものと、プリ画像GMOから引用しました。

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