少年剣道で移籍よりも出稽古がおススメの理由~WINーWINになる関係


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移籍よりも出稽古がおススメの理由

もし自分のこどもが、思ったよりも剣道を好きになったり、才能を見せ始めたとき、大人は、

・こどもにもっと広い世界を見せてやりたい

・活躍の場を広げたい

と親はいろいろ考えます。遠征によくいく道場はより広い世界を知っていて、必然的に剣道も強くなるので、移籍をまず考えますが、現実問題として移籍はとても難しいです。

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ただ、移籍するだけが世界を広げる方法ではありません

出稽古には移籍と同じようにメリットがあり、また移籍よりもデメリットが少ないです。

本日は、出稽古がもたらすメリットデメリットをお伝えし、その上で出稽古をおススメする理由をお伝えします。

実際のところ剣道で出稽古はダメなの?

主に、「環境」カテゴリ全般に、出稽古についての記事がありますのでご覧ください。

そもそも出稽古は是か非か

出稽古も移籍と同じく、タブーと捉えられることが多いです。

指導者に、「自分の指導では物足りないのか」と悩ませることになりますし、仲間も「置いてけぼりにされてしまう」「その子だけ出稽古に行って上手になるのはなんとなく納得いかない」という複雑な心情を持たれがちになります。

出稽古は、一時団内の和を乱してしまうことは否定できません。

ただし、こどもが剣道を習って選手として活躍する時期は、ごく短い期間です。

特に少年剣道時代は本当にあっという間に過ぎ去ってしまいます。

親はこどもの才能を過大に評価しがちですが、それを除いても、「もっと強くしてやりたい」「もっと良い環境を与えてやりたい」と思うことを一概に「悪いこと」と決めつけるのは一方的すぎます

こどもの世界が広がり、周囲も納得でき、指導者にとってもメリットがある方法として、「出稽古」のメリットを述べてみます。

出稽古のメリット

主にこども本人のメリット、指導者にとってのメリット、周囲に及ぼすメリット、と3種類に分けて述べてみます。

こども本人のメリット

・違う稽古ができて、剣道を多角的に捉えられる

・試合の出場機会が増えて、場数が踏める

・出身道場だけでなく出稽古先にも剣道仲間が増える

こういうことの複合的結果として以前とは違った質の、グレードアップした剣道ができるようになります。

出稽古に行って剣道が根本的に変わるのは、「新しい世界に触れること」が原因であり、出稽古先の道場の稽古が良いとか、強い道場だからというのは副次的な問題です。

この辺りはよく勘違いされるのですが、異質なものに触れたときのこどもの成長は凄まじいものです。

いつもの環境で稽古量を週に10時間増やすよりも、月に一度出稽古に行くほうがインパクトが強く、剣道の質的変化を呼び込むことができます。

指導者にとってのメリット

・弟子が出稽古に行くことで、団内に緊張感が生まれてマンネリが吹き飛ばされる

・弟子の稽古の成果を、自分の団の成果に変換できる

・弟子は出稽古に行かせてもらえて指導者に感謝し、団内でもより一層稽古に励むようになる

など、指導者にとってのメリットもとても大きいものになります。

弟子は、出稽古をすることで剣道の質を変化させて団内に持ち帰ってくれ、また団内のこどももその変化を間接的に受け取って、放っておいてもグレードアップしていきます。

弟子の出稽古は、指導者にとってデメリットはほぼ無いかも知れません。

自分の苦労も無しに、弟子が良き変化を自分で呼び込んでくれて、その変化による評価は指導者も受け取ることができます。

周辺のメリット

・仲間が出稽古をして強くなれば、一緒に稽古をしている仲間の剣道の質も変わっていく

・移籍と違って、出稽古なら仲間を失うことも無く一緒に剣道ができる

・視野が広いこどもが仲間にいると、試合に行くときの緊張が緩和され、リラックスして試合に臨める

このように周囲のこどもや保護者も間接的に視野が広がり、出稽古のメリットを受け取ることができます。

出稽古はメリットのほうが多く、デメリットを見つけることは難しいかも知れません。

デメリットがあるとすれば

もし出稽古にデメリットがあるとすれば、それは、周囲の感情的な問題だけです。

出稽古は、たいていこどもの成長を爆発的に促しますし、そうなると、一番恐ろしいのが「嫉妬」です。

大人同士だと人が勉強して強くなろうが賢くなろうが関係ありませんが、保護者が、

・自分の子を差し置いてよその子が一人で上手になる

のが許せない、というのが一般的な揉める原因になります。

さらに、指導者側にとっても、「これだけかわいがってあげているのに」と思ったり、そのこどもを自分だけの弟子にしておきたいと願う場合、いらいらしたりするかも知れません。

このような感情論は、単純なようで一番難しい問題になり、出稽古が団内の輪を乱すもっとも大きな要因が、この感情論によるものです。

ここから先は、管理人の独断や、お願いの域になってしまいますが、以下対処法を述べてみます。

よその子が出稽古に行くのが納得いかない場合

誰かが一人で出稽古に行っている場合、保護者がもやもやすることもあるでしょう。

そのもやもやの原因は、自分の子がないがしろにされた、置き去りにされた、と思うからだと思います。

ただ、出稽古に行っている子は、誰かを裏切っているわけでも、ないがしろにしているわけでもありません。

純粋に出稽古によって自分の剣道を磨きたいと思っているだけです。

出稽古を望むぐらいのこどもは、きっと才能もあり、やる気もあり、向上心があることでしょう。

その向上心が満たされない場合、関心が外に向くのは、誰にも止めることができません。

また他の人がよそのこどもの出稽古を止める権利もないです。

もし仲間を裏切るつもりなら、黙って移籍してます。

もっと他の方法もあるのに出稽古という道を選んでいるのですから、仲間との縁を断ち切るつもりはないのをわかってあげてください。

そして、その子が外から成果を持ち帰れば、一緒に稽古をしている自分のこどもも良い影響を受けることができます。

感情的にどうしても納得いかなくても、こどもを通じたお付き合いはわずか数年期間ですので、どうか目くじらを立てずに、よその子の成長を見守ってあげてください

どうしても納得いかなければ、自分の子も出稽古をさせてあげればいいです。

そうすれば立場も対等ですし、一緒に上手になっていくこともできます。

指導者の方へ

出稽古禁止、という方針はあっても、向上心のある家庭は出稽古を禁止しても結局、こっそり出稽古をしたり、最終的には移籍をしたりします。

こどもが欲しいのは「環境の変化」であり、「異質な強さ」であって、指導者の指導が物足りない、という理由は全体の10%ぐらいしかないでしょう。

どんな世界でもそうですが、異質なものに触れたときの成長は、一定の場所で継続的努力を続けるよりも何十倍もの爆発的な成長をもたらします。

そして、出稽古の場合は移籍と違って、成果を持って帰ることができ、その成果を団全体で受け取ることもできます。

こどもがよそでも指導を受けることが納得いかないこともあるでしょうが、我が子でない限り、こどもの教育は親が責任を持っています。

指導者はその子の剣道の責任を持つことはできません。

どうか温かい目で、出稽古を許してあげてください。

まとめ

少年剣道の出稽古は、出稽古先にとっても、こどもにとっても環境にとっても、メリットをもたらしてくれます。

関係者が全員WINーWINになることができる制度の一つだと思います、

問題は感情的な部分ですが、それとて、結婚相手を選ぶのと違い、もっと柔軟性を持って受け止め、門戸を広げるのは剣道界全体のためになるのではないでしょうか。

試合においても合同チームを組んだり、選抜チームを組むとものすごい力を発揮することがありますし、学校などの組織運営でも、定期的に配置転換したりするのも、組織に新しい風を入れるためです。

組織は新しい風を入れるほうが活性化して成果が出やすいことは、ある程度の社会経験を積んだ人ならみんな知っています

剣道もそれと同じで、出稽古、合同稽古、合同チームを組むなどを実行すればするほど強くなっていきますので、感情論に左右されることなく、ぜひこどもの出稽古を温かい目で見守ってあげてください。

皆様に剣道について有益な情報と、少しでも楽しんでいただくために、(ほぼ)毎日更新しています。
 
 
※イラストは自作のものと、プリ画像GMOから引用しました。
 

 


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