移籍が難しいのは剣道界にとってマイナス~移籍あるある実例集④


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剣道団の移籍を難しくしているのは誰か

本日は、剣道団の移籍を難しくしている要因と、対処法や改善点をできるだけ思い切って述べてみます。

剣道では移籍が大問題に発展しやすいのですが、この種の問題は、サッカーや野球などのメジャーなスポーツはもとより、柔道、空手などでも聞いたことがありません。おそらく剣道界だけです。

移籍が難しい、ということは、剣道は他のスポーツと違い、段階に拠るステップアップが難しくなり、将来性が小学生時代でほぼ決められてしまうということです。

ただでさえ剣道人口は減少しているので、管理人としては、微力ながら少しでもこの問題を周知していきたいな、と思います。

もしこのブログがもっと多くの方に読まれるようになったら、多方面からの反発があるかも知れませんが、剣道全体の将来性のためにもここは直視すべきではないか、とも思っています。

▼保護者がこどもを移籍させてもいい?

保護者がこどもを移籍させることのデメリット

現在の有名な剣道家は例外なく高名な道場出身者

雑誌「剣道時代」「剣道日本」←復刊しました!には毎年「新人剣道家一覧」という特集があり、そこには、出身道場、高校時代までの戦績などのデータが記載されています。

注目してほしいのは「出身道場」の欄。

100人のデータがあれば、100人とも「あーあの道場か」と聞いたことがある道場ばかりで、地域のスポ少主体の団出身者は皆無。

見聞きする限り、無名な道場出身者は高名な剣道家になることはない、ということです。

ここまでは別に奇妙な話ではありません。

プロ野球選手のスカウトも、甲子園で活躍した人から選んだり、高校生ぐらいになるとほぼ目星をつけてスカウト活動を開始します。

ただ、剣道界では、野球みたいに、地元スポ少→地域で有名なクラブ→全国区のクラブといったステップアップの手段がほぼないので、小学生時代に有名な道場で活躍→そのまま全国区の選手へという一本の道しかありません。

「中学や高校になって強くなればいい」という言葉は虚しい

これは批判ではなく、事実をそのまま述べるだけです。

例えば、小さな道場などで頑張っているこどもたちが、なかなか試合に勝たれないとします。

その中でもひときわ才能がありそうな子も、団体戦は元より、個人戦でもなかなか表に出られません。

そして、そういう子が「中学生や高校生になって活躍したらいいよ!」と言われているのを、管理人は幾度となく耳にしてきました。

この言葉(励まし?)は、管理人の耳にはものすごく虚しく聞こえます。

なぜなら、中学生になっても、県代表になったりするのは常に有名な道場出身者ばかりだからです。

高校になってもそれは変わりません。むしろ、年齢が上がれば上がるほど、「剣道エリートは小学校時代に決められている」感を強くします。

もし違った例があれば、ぜひ管理人に教えてくださいませ。

▼「高校になってから強くなればいい」というのはホント?

剣道は高校生ぐらいから強くなればいいていうのはホント?

剣道界は競争原理よりも人間関係重視

これを批判と取られると困るのですが、まずは事実確認から。

剣道界は明らかに、「競争原理」よりも「人間関係重視」の世界です。

全国区の高名な道場(おそらく全国に20団体ぐらいしかない)は各大会でものすごい火花をバチバチ散らして競争原理を受け入れていますが、それ以外は、指導者同士の繋がり、県連組織の繋がりが試合実績や競争よりも大切にされています。

剣道は生涯続けていかれるものですから、「人間関係重視」はそれ自体全然悪いことではありません。

管理人が問題視したいのは、その「人間関係重視」の原理をこどもの指導にまで押し広げてしまい、こどもの団を選ぶ権利を封じたり、移籍を問題視したりする傾向にあることです

三月の年度末、移籍の話があちこちから聞こえてきますが、問題がある場合はいずれも、

「あなたのとこの先生とわたしは親しいから、あなたの移籍を受け入れるわけにはいきません」的な話がほとんどです。

つまり、こどもの移籍によるステップアップを、「先生同士の関係」を円滑に維持するために封じている、ということです。

こどものステップアップ、才能、その他よりも、先生がたご自身の市連や県連の立場や、人間関係を重視したいので、こどものことは二の次になっているということです。

こういう傾向は、他のスポーツにはあまり見られません。

こどもの在籍はわずか4~5年、市連剣連は一生のお付き合い

剣道繋がりは一生続くので、わずか4~5年しかないこどもとの時間と、生涯のお付き合いをする組織では、関心度の比重が組織のほうに傾くのは仕方がないかも知れません。

 

それでも、少年時代の剣道は生涯一度きりです。

しかも、少年時代は二度と戻ってきません。

ここまでくるともう懇願になってしまいますが、どうか指導者の先生方、やる気があってもっと剣道をしたい、有名な道場で鍛えてもらいたいと希望するこどもたちをもう少し自由に移籍が行えるようにしてあげてください。

勉強でも、他のスポーツでも、のんびりやりたいこどもと高度なことをやりたいこどもでは、習いに行く場所が変わってきます。

高度なことを教えたい先生方は、こどもを思う存分選別してもいいと思いますし、のんびりやらせたい先生方は、入ってきてくれた生徒にのんびり剣道の楽しさを教えてあげてください。

そこに、「ご自分の人間関係」をなるべく挟まないよう、むしろ、自分では教えきれないと思った生徒をさらにグレードの高い道場に自分から橋渡しをして、送り出してあげるようにしてあげてほしいです。

こどもはわずか4~5年しか在籍しないので、その間ぐらいは縛ってもいい、と思われるかも知れませんが、移籍してまでステップアップしたいと思うこどもは、通常の団では5年間に1人か2人いる程度ではないでしょうか?

剣道家の先生方はみなさん人格者でいらっしゃるので、「うちの生徒を取った・取られた」と騒ぐような方はいらっしゃらないと思います

どうしても移籍させるのが嫌ならば、市内の上位5人は常に選抜チームで市外の試合に参加するとか、どこからも批判の出ない方法で活躍場所を広げるようにしてあげて欲しいです。

見聞きした限りでは、団内の枠組みを超えたチームを常に作っている地域は、必ず各都道府県内で存在感を示してきます。

そういうチームが一つでもあれば、その地域全体が活性化し、「剣道先進地帯」になってきます。

そうすれば剣道人口も増え、地域の剣道も活性化し、こどもも自分の実力に応じたステップアップが比較的自由に行え、一石二鳥どころか、一石三鳥四鳥ぐらいになるのではないでしょうか?

 
 
 

まとめ

結論をすっぱり言い切ってしまうと、団内の枠組みをがちがちにしてしまうと、その地域の剣道はいつまでたっても存在感を示せません。

県規模の大会に出ると、かわいそうなぐらい、団内の枠組みを取っ払った風通しの良い地域に完敗してしまいます。

それが、「こどもの将来性よりも、ご自分の人間関係を重視した」結果である、と指導者の先生がたは受け止めてほしいです

しかも、こどもの戦績は、その地域の指導者の力量に他なりません。

こどもの剣道は市連全体の総合力を示しています

実力のある子はどんどん外に出したり、選抜チームを組んで市外に出て行かないと、風通しの良い剣道先進地との差は開く一方です

移籍に関してはまだまだこれから問題提起していきますので、ネットの中の片隅でも、こんな考え方が浸透していってほしいな、と願っています。

皆様に剣道について有益な情報と、少しでも楽しんでいただくために、(ほぼ)毎日更新しています。
 
 
※イラストは自作のものと、プリ画像GMOから引用しました。

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