剣道の強豪道場の強さの秘密②指導者層の考え方


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剣道日本一を目指すというのはこんな子でした

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強豪道場の指導者はここが違う

日本全国の少年剣道で、強豪道場と呼ばれるところは恐らく10~20ぐらいしかありません。

そういった道場は、まずどんな大会でも勝ち上がります。

これが、中学生、高校生ならば剣道の強豪校は都道府県内のめぼしい選手に早くから目を付けて誘ったり、あるいはこども同士が誘い合って同じ高校に進学したりして、ある程度実力のある子が集まってくるから、と推察できます。

しかし、少年剣道は違います。

剣道界は何度も記事にしたように、移籍のハードルがものすごく高く、強豪道場が移籍を受け入れることはかなり例外的です。

とすれば、各都道府県の道場は、地元の子をそのまま受け入れ、地元の子を育てて全国区のレベルにしている、ということで、中学や高校のように、最初から強い子が集まっているというわけではないのです。

おそらく他の道場へ行けば平凡な資質のままで終わっていたであろうこどももたくさんいることでしょう。

ではなぜ、強豪道場は、本来なら平凡なままで終わる子を、全国で戦えるこどもに仕上げることができるのでしょうか?

本日は、強豪道場の指導者に焦点を当てて、秘密を探っていきたいと思います。

参考記事:強豪道場の強さの秘密

強豪道場に移籍し大化けした実例がある

実際に、平凡な道場でのんびりやっていたこどもが、強豪と呼ばれる道場に出稽古に行っていきなり大化けした例があります。

ある無料サイトの人気記事で、強豪道場の館長が記事を更新されているのですが、そこで、ある平凡な戦績のこどもの移籍を受け入れ、数年後には全国大会の日本一になったという記事があります。

無断でリンクを貼るのは気が引けるのでリンクは貼りませんが、これなどは、

〇平凡な道場にいたら平凡なまま

〇強豪道場に移籍したら、大化けして日本一

という極端な例です。

管理人のような田舎者でも、超ローカル試合では三回戦も難しいようなごくごく平凡なこどもが、強豪道場に出稽古に行って半年もしないうちに以来いきなり県大会の決勝まで昇ったりするようなこどもに成長した事例を実際に見たことがあります。

こういう事例はごくごくまれかも知れません。

なぜなら、本来強豪への移籍というのはものすごく白眼視される傾向にありますし、出稽古を気軽に受け入れる強豪道場というのも珍しいので、普通に剣道をしていると見聞きする機会がないからです

それでも、強豪道場はこどもを急成長させることができます。

これは甲子園常連校が良い選手を集めて甲子園に行くのとはわけが違い、本来なら箸にも棒にもかからないこどもを、魔法でも使うように大化けさせることができます。

それらの主な要因は何でしょうか?本日の議題はそこにあります。

▼こちらの記事では、剣道団の間で移籍を繰り返す「移籍マニア」がどのような結果になるかを紹介しています。

移籍あるある「移籍マニア」はこうなる

指導者のここが違う

強豪道場の秘密の主な部分は、ここに尽きると思います。

指導者の意識が全然違います。

これは、指導者が実際剣道が強いとか、全日本選手権で優勝したことがあるとかいう話ではありません。

違う点は一点だけです。それは

こどもの無限の可能性を信じ切ることができる信念

言葉にすると、違いは恐らくたったこの一点だけです。

人格者であるとか、剣道そのものの技術であるとか、人脈が広いとか、そういうのではなく、この「こどもを信じ切ることができる」ここだけが他の道場とは全然違います。

例えば、あるこどもがいたとします。

こどもが「一生懸命稽古をして試合に出て優勝したい」と言いました。

ある指導者は常々こう言います。「まあ無理だよ、ものすごく頑張ったら三位ぐらいにはなれるかも知れないけど、○○には勝てないよ」

違う指導者はこう言いました。

「あなたの足さばきには天性のものを感じる。勝てないほうが不思議であり、ものすごく強くなれる。普通に優勝候補だよ」

上が平凡な道場の指導者の言葉がけであり、下が強豪道場の指導者の言葉がけです。

同じ子供が長期間に渡って、稽古のたびにこう言われたり、こういう気持ちで接してもらっていたとしたら、二年もしたらこどもはどのように変化するでしょう。

上の道場に居た場合、二回戦、三回戦で姿を消すこどもになります。

下の道場に居た場合、全国大会で活躍する選手になっています。

こういうことです。

しかも強豪道場の指導者の場合、実際に自分の育てたこどもがそのように育っていって全国で活躍しているのですから、その言葉には何の誇張も疑いもありません。

▼こちらの記事では、強豪道場の身体の使い方について述べています。

強豪道場はこんな稽古をしてます

「こどもには自分の要求に応える力がある」と信じられるかどうか

強豪道場の指導者は、常に、「こどもは必ずできるはず」という信念の度合いが高いです。

絶体絶命で、二本取らないと負けが確定する場合でも、「この子なら二本取れるはず」と疑いも無く信じています。

自分の育てた子なら、大事な場面では必ず取り返せるはず、と信じ、こどもそれに応えます。

逆に言えば、全国区の道場の指導者になれるかどうかというのは、指導者のこの「こどもを信じ切る能力」の有無のみにかかっています。

もしこどもが要求に応えられないとしたら、自分の指導の何が悪いのかを研究し、遠征を増やしたり、稽古を増やしたり、より良い道場になるよう全力で環境を整えます。

こどもはその指導者の信念を映す鏡になっているだけです。

ただ、指導者がやみくもに、根拠もないのに「うちの子は日本一になれる」というは嘘になってしまいます。

実際に日本一にしたことがある指導者の場合、その言葉に重みが加わり、こどももいつの間にかごく自然に指導者の信念を受け入れて大きく成長していきます。

こどもは大人が思っているよりもはるかに能力がある

少年剣道では、中学生や高校生と違い、指導者の「こどもに対する見方や姿勢」がありのままにダイレクトに表れてきます。

強豪道場の指導者は、とにもかくにも「こどもは自分の要求に応えられる」という強い信念を抱いており、絶体絶命になってもこどもを信じています。

全国大会で、ベストエイトぐらいになると指導者同士の信念のぶつかり合いになってきて、こどもは自分のために頑張るというよりも、指導者の信念に応えるために頑張る状態になっています。

自分のためだけでなく、自分を育ててくれた指導者のために頑張るこどもの姿は、そうそう見ることがないので、本当に感動します。

こどもが自分の限界を超えた力を出してくるのは、指導者との信頼関係が源泉になっているのでしょう。

 
 
 

まとめ

大人には身に覚えがあるかも知れませんが、人間は、自分のためだけに出す力には限界があります。

しかし、自分以外の人のためになら、自分が持っている以上のものを出し切ることができます。

特に、いつも指導してくださる先生が、自分たちを信じてくださっている場合、こどもは想像以上に力を発揮してくるでしょう。

強豪道場の秘密、というよりも、社会のいろんな場面で見られることに「心から信じてくれる人のために頑張ると、自分の力以上のものが出せる」ということを、実践していきたいものです。

 
 
※イラストは自作のものと、プリ画像GMOから引用しました。

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