剣道での団体戦では、初心者を入れても勝つ「勝ち方」がある


 

皆様に剣道について有益な情報と、少しでも楽しんでいただくために、(ほぼ)毎日更新しています。
 

▼始めてここを訪れる方はこちらへ。これさえ読めば『てっぺんを目指す剣道』がわかります。

当サイト人気記事ランキング

▼ジャンル別まとめ記事もおススメ!ジャンルに合ったまとめ記事を手っ取り早く読むことができます。

サイト内の「まとめ」カテゴリを押すとジャンル別まとめ記事に飛べます。

「剣道日本一を目指す」と言うこどもはこんな子でした

団体戦には勝ち方があり、初心者を入れた場合の勝ち方がある

メンバーの特性を見抜いてオーダーを工夫すること

本日は、剣道の団体戦において、「初心者をメンバーに加えた場合の団体戦の勝ち方」についてです。

あらかじめの前提として、「ともかく勝ち上がりたい」と熱望していて、初心者のメンバーが入ってもその子に勝利の感覚を味合わせてやりたい、と関係者一同が思っている場合の戦略の立て方についてです。

初心者をメンバーに加えてもでも立派に試合に貢献でき、かつ勝ち上がることは普通に可能ですし、その初心者メンバーが勝利に顔を輝かせて表彰台に昇ることは、以後のモチベーションに大きくプラスになるでしょう。

ぜひ実践してみてください。

初心者こそ勝ち上がる経験が必要

オーダー組みは監督の腕の見せ所

剣道は武道なので、必然的に勝ち負けが着いて回ります。

どんな人でも初心者の時期がありますし、初心者は最初、経験者に勝てるはずがない、という前提から入ってしまいがちですが、みんなで勝ち上がる「団体戦」ならば、初心者を含めたメンバーで普通に入賞したり、時には大きな大会で決勝戦まで勝ち上がることは全然珍しくありません。

そして、実は初心者こそ、「自分でもやれた」「チームに貢献できた」と感じる瞬間が必要であり、みんなで一緒に勝ち上がる経験が必要です

やがて剣道を好きになってもらうために、近い将来「日本一になりたい!」と思ってもらえるように、初心者こそぜひ、勝ちにこだわってあげてください

個人戦では初心者が勝ちにこだわるのは苦しくなることが多いですが、団体戦は難しいことは何もありません

みんなで勝てばいいのですから。

団体戦で勝つところの違い~強い子は一人だけでいい

 


▼勝ち上がるには秘訣がある!

優勝するところは二本負けしない

団体戦で初心者を入れる時のオーダーはこれ!

勝ちにこだわるために敢えて取る「逆張り戦法」

団体戦では五人とも実力者を揃えられることが理想です。

ただし、総合力が劣っていても勝ち上がっていくことが可能なところが剣道の団体戦の醍醐味です。

ときに優勝候補が敗れたり、「番狂わせ」のようなことが起きて会場が湧きますが、あれは実は番狂わせではなく、監督の緻密な戦略によるものも少なくありません。

その最も代表的な戦略が、「逆張り」作戦です。

まず「次鋒に置く」というセオリーを外す

オーソドックスなオーダーでは実力通りの結果しか出て来ない

「逆張り」戦法の最も大きな特徴は、初心者をセオリー通り次鋒に置くのをやめ、①大将②先鋒③中堅に置くという作戦です。

戦略面で見て、「比較的強い子が来るポジションに敢えて初心者を置き、そのほかのところで確実に勝ちを付ける」というもので、近年よく見かけるようになりました。

中には、比較的大きな大会で先鋒と大将が初心者で、中三人が勝って優勝したチームを見たことがあります。

この作戦の問題点は、「強い子に初心者を当てたら可哀そう」というものです。しかし逆から考えて、そうとも限りません。

先鋒に置かれた場合、ゲームはまだ始まったばかりで、たとえ負けてもチームのダメージは最小限に留められるし、初心者も思い切って行ける

中堅に置かれた場合、後ろにまだ二人いるという精神的余裕が持てる。前二人が勝ってくれていたら猶更!余裕が持てる。

大将の場合、たいがいの試合で前四人で勝負の行方が決まっており、気楽にのびのびと試合ができる。

初心者はどこに置いても緊張するものですが、お相手が強いほうが却って、「負けても仕方がない」とエクスキューズできますし、精神的負担も少なくて済みます。

▼普通のチームを優勝させる秘訣はコチラ!

普通のチームを優勝させる方法が一つだけある

オーダー組みで勝つ!次鋒と副将の重要性

監督自身がどれほど勝ちにこだわっているかでオーダーも変わってきます。

そして、メンバーの総合力が今一つであればあるほど、重要なポジションが、先鋒・大将といったオーソドックスなところから次鋒、副将という場所に移ってきます。

〇ここで少し、数理的(?)な試みをします。こどもの実力を単純に数字で表し、5人のオーダーを組んでみます。

4、1、4、2、5(前から順番に、先鋒、次鋒、中堅、副将、大将)これが最もオーソドックスなオーダーでしょう。戦力1と2が初心者です。このチームは、総合力は全部で合わせて「16」です。

〇一方で、逆張りチームがオーダーを組みます。

1、2、5、3、1 とオーダーを汲みました。赤字はお相手を上回って勝ちが付く試合です。総合力は「12」しかありません。それでも中三人は、お相手よりも力が上回っており、勝ち数3をつけて勝利できます。

実際はこのように単純ではありませんが、相手の弱点を衝く、あるいは勝てるところで確実に勝っていく、という理に叶った戦法です。

違う側面から言うと、戦力が十分に揃っていないチームが勝とうとするなら、逆張りオーダーにする以外に手は無いのかも知れません。

 

「仲間を信頼すること」が最大の貢献

初心忘るべからず、という格言があります。

初心者だったころの気持ちを改めて思い出してみてください。

試合に出れば負けるのが当たり前だけど、一緒に試合に出ている仲間が勝ってくれると自分のことのようにうれしく、自分も早くああなりたい、と思ったのではないでしょうか?

初心者のモチベーションは、「仲間が勝ち上がる」ところを見ることで大きくアップします

自分もいつかは先輩みたいに強くなりたい、と思うのが初心者です。そ

ういう観点から考えても、実力のある経験者を、より勝ちやすい場所に置いてあげるのは理に叶っています。勝てる子が複数いると、団全体のモチベーションがアップするからです。

先鋒、大将といった厳しい場所に初心者を置くのはかわいそうだ、という意見も当然あります。

しかしある意味、初心者を大将や先鋒に置かず次鋒に置くことで、勝てる確率がほぼゼロに等しくなるのは、チーム全体から見るとこれもかなり可哀そうな気がします

初心者にとっても、お相手の大将など、格上との試合は勉強になりますし、そもそも元々関係者は全員、初心者には「勝ち負けよりも、試合の雰囲気を体感して、次に繋げて欲しい」と思っています。

そして初心者の最大の貢献は「仲間を信頼すること、勝てる仲間を素直に尊敬すること」ですので、仲間が勝っているのを見せてあげることが最も勉強になります。

さらに、初心者のうちは負けても許されます。

その許される時期にしっかり、大将や先鋒クラスと当たって経験値を上げておくと、それが後で生かされてきます。

何事も、初心であるころのほうが物事を吸収しやすく、初心のころに接したものがずっと奥深くに、一番大事なところに残ってその子の剣道の軸になっていくのです。

初心者のうちに厳しいポジションで試合に臨むことは、全然「可哀そう」ではありません

メンバー全員で表彰台に上がるうれしさ

よく言われることですが、剣道の醍醐味は団体戦にあります

持たされた戦力で最大の成果を引き出すために、監督とメンバーが一体となって知恵をしぼり、戦略を練り、本来なら絶対勝てないお相手に勝利する瞬間、初心者のうちにこれを味わうと、その後の稽古のさい顔つきまで変わってきます。

二年生で試合に全然勝てないときからメンバーに入れられていたこどもが、後に貴重な戦力になっていき、やがて高学年になって、新たに入ってきた初心者のために頑張る、という循環ができてきたら、あとはその団は自動的に支え合い、表彰台に上り続ける道ができてきます。

世にいう「強豪道場」とは、こどもたちが代々、自分が初心者のときに支えてもらった恩を下級生に返していく、という伝統が長く続いている団でもあります。

皆様に少しでも楽しんでいただき、有益な情報をお伝え出来るよう、(ほぼ)毎日記事を更新しています!

 


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

three × one =