剣道で強くなるために身に着けたい習慣~稽古や日常生活でも実践できます
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剣道で強くなるために身に着けたい習慣
少年剣道で強くなるには、①に場数、②に稽古環境、その次に来るのはなんでしょう?
それは、「勘の良さ」だと管理人は考えています。
「勘の良さ」はどこから来るのか、というと、「一瞬先を読む力」「お相手の心理を読む力」「気配を感じる力」という感じの言葉になります。
ひっくるめて「気の動きを読む力」は、ある程度生まれつきかも知れません。
それでも、剣道で強くなるために、日頃からこの「勝負勘」を磨くことは可能です
剣道を離れてもこの「勘を研ぎ澄ます」ことは人生においても役に立ちますので、ぜひ実践してみてください。
▼「勝負勘」について
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気配を感じ取る稽古
剣道の稽古は大体どこの道場でもパターン化されています。
最初に切り返し、次にメン、ドウ、コテと来て技の稽古、など一連の流れに沿って稽古することと思います。
その一連の流れでの中でも、
あっこの瞬間に打ってくる!
という気配を感じ取る稽古をしてみてください。
声を出しても出さなくても、鋭い打ちでもそうでない打ちでも、「打突が起きる瞬間」というのは、あきらかな違和感を感じ取れるはずです。
言葉にすると、
・空気が動く感じ
・一瞬空白が生まれる感じ
・ひゅっと空気の切れ目が生じる感じ
など、なかなか言葉にできにくいですが、打突が起きる前とは違う瞬間を感じ取る努力をしてみてください。
普段の稽古は流れに沿って行われているので、別に気配を感じ取らなくても次の動きはわかります。
だから、だらだらと、同じ動作の反復になってしまうのです。
切り返しの一瞬一瞬、メン打ちの一打にもすべて、この「打突が起きる瞬間の気配」が存在するはずです。
その気配を感じることができれば、試合で「気を読む」ことも可能になります。
稽古が厳しくなっていく中盤以降はなかなか集中力が持たなくなってくるので、せめて稽古の序盤だけでも、「打突が起きる瞬間」を感じ取ることを意識して稽古してみてください。
それが感じられるようになったとき「一瞬先を読む」「動きの『う』が感じ取れる」ようになり、その察知能力を試合で大いに役立てることができます。
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▼「技の起こり」について
人の気持ちを想像する
これは、普段からやっている人はいつもやっていることと思います。
ここで思い出してほしいのが、小学生低学年から小学生時代全般、あるいは中学生時代ぐらいまで、女性剣士のほうが戦績が良かったりしませんか?
その原因は恐らく、女子のほうが「お相手の気持ちを察する力を持っている」からではないでしょうか。
中学生くらいまで女子のほうが男子よりもむしろ優位になります。
女子は精神年齢が高く、体の成熟も早いこともあると思いますが、それ以上に、女子は日頃からお相手の気持ちを良く察して動く習慣があるからです。
女子は相手の動きを読んで返し技を繰り出したり、こう動いたらたぶんお相手はこう返してくるだろう、と先読みをしてくるのに対し、男子は持ち前の反射神経と思い切りの良さで勝負してしまい、女子が仕掛けた罠に引っかかる、という感じなんだと思います。
「お相手の気持ちを察する」ことを普段から意識してみてください。
もちろん、お相手の気持ちを察したつもりが逆に出て失敗する場合もあるでしょうが、少なくとも当てずっぽうに動くよりもずっと、技の決まる精度が上がります。
〇徹底的にコテやドウを狙ったあと、お相手の意識が下に向いたときを狙ってメンを打つ
〇引きドウを打ちたければ引きメンを先にどんどん打っておく
などの対策が練れるのも、「お相手の注意を惹きつける工夫」「こう出れば恐らく相手はこう来るだろう」と考えられる豊かな想像力があるからです。
剣道の強い子は周囲の気配に敏感かつ非常に空気を読むのに長けたこどもが多いのも、普段から試合などで相手の出方を想像する想像力を駆使しているからではないでしょうか?
日頃から、「今相手は何を考えているか」を想像することでその想像力が試合に役立ちます。
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呼吸を合わせる
こちらは、性格的なものになります。
剣道では団体行動が多く、基本的にみんな呼吸を合わせることが上手です。
剣道団や部内では、こども同士のいさかいなどは、これまで一度も聞いたことがありません。
いさかいを起こすのはいつも保護者間や大人たちで、子供同士はとても気持ちが通い合っています。
もし保護者がこどもさんに強くなって欲しければ、まず保護者から、「お相手と呼吸を合わせる」ことを実践して見せなければなりません。
かと言って、誰とでも仲良くとか、空気を読みなさい、と言ってるのではありません。
こどもに対して「剣道は合気が大切だよ」「相手と呼吸を合わせて打った打突が一本になるんだよ」と説いた際、「お母さんはいつも僕の言うことなんて聞いてくれないし、気持ちを合わせてくれたことなんてない」などと思われるようでは、説得力がありません
指導者に対する礼節、保護者同士の役割分担、それらの呼吸が合っているかどうか、こどもに恥ずかしくない態度で過ごせているかどうかを振り返ってみてください。
その上で、「いつも相手の気持ちを想像して、気持ちを合わせていると、剣道でも心が通い合って打突の機会が増えるよ」というようなアドバイズが素直にこどもの心に届くようにしておきましょう。
合気についてはどれだけ強調しても強調し足りることはありません。
剣道の一本には、「呼吸を合わせる」合気がものすごく大切だからです。
▼「合気」は剣道に必須の要素
まとめ
以上、稽古や普段からできる、剣道で強くなるための習慣をまとめてお伝えしました。
剣道で強いこどもの特徴として、
〇空気の読めるこども
〇素直で人と気持ちを通い合わせられるこども
〇思いやりがあるこども
が挙げられます。
剣道では、「勝負勘」「気の気配を感じる」能力が必要なので、自然に、そういうこどもが上位に上がってくるのでしょう。
こどもにこれらを要求するのではなく、大人自身が周囲との人間関係を含めてお手本を示し、周囲と調和しながら剣道をサポートしていきたいものです。
皆さんに少しでも楽しんでもらいお役に立てるよう、(ほぼ)毎日記事を更新しています。
イラストは自作のものと、プリ画像GMOから引用しました。

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