剣道は「一拍子の打突」で勝つ


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強くなるための「一拍子の打突」とは

できている子はほとんどいない打突

今回のテーマは、剣道をしていたら一度は必ず耳にしたことがある「一拍子の打突」です。

一拍子の打突とは何か?

それができたらどのように有利になるのか?

それを打つにはどうしたらいいか?

を考えていきたいと思います。

まず、これができたらどのように有利かというと、

起こりを悟られず、一本が量産できるようになります。

なぜなら、上記にもあるように、

「これができている小学生は実はほとんどいない」からです。

習得出来たら大きなアドバンテージを得られるようになりますので、ぜひ参考になさってください。

「一拍子の打突」とは?

まず、「一拍子の打突」とは何かについて、最もシンプルに、わかりやすい説明をします。

それは、「釘を打つ動作」「太鼓をたたく動作」と同じです。

この秀逸な表現は、に関しては、こちらの書籍を参考にさせていただきました。

読むと剣道の質が変わる本

コチラの書籍のP49に、「釘を打ったり太鼓を叩くとき、とくに意識しなくても一拍子になっている」という著述があります。

一拍子の打突は、「速い打突」でも「小さい打突」でもなく、まさに、釘を打つ動作そのものです。

釘を打とき、まず振り上げて、それから振り下ろす、ではないことが良くイメージできると思います。

おそらく小学生が難しいのは、手だけでなく体全体を一拍子の打突に「連動させる」のが難しいのだと思います。

この打ち方なら起こりを察知されにくい

剣道の打突では、技の始まりである「起こり」を見抜かれたら、すぐに「出がしら」を狙われてしまいます。

一方で、「一拍子の打突」であれば、途切れることなく打突が一連の動作で行われるので「起こり」が見えにくく、出がしらを合わせることが難しくなります。

逆に言うと、起こりを隠すには「一拍子の打突」を行うしかない、とも言えます。

※技の「起こり」についてはコチラを参照してください。

技の「起こり」の捉え方

どうやってこの打突を習得するか

一拍子の打突が試合などでめちゃくちゃ有効なのはわかるとして、それをどうやって習得するか、が難しい。だからこそ、小学生ではなかなかこの「一拍子の打突」がお目にかかれないということになるのでしょう。

前に管理人の地域で、県内最速で昇段試験にストレートで八段まで取得されたかたが指導にきて下さり、一拍子の打突を指導してくださいました。

稽古場は市内選りすぐりの剣士が揃っているのに関わらず、

「中学生を含めて、誰一人「一拍子の打突」ができている人がいない」と指摘されました。

それぐらいハードルが高いのです。

でも、それは、普段の稽古で意識してやっていない(指導者が、「小学生にはわからないだろう」と思って指導していない?)からできないだけであって、意識付けをすることで必ず変えることができます。

二拍子の打突は、振りかぶって振り下ろす前に一瞬剣先が止まっています。

なぜ止まるかというと、振り上げる動作と振り下ろす動作が別物だとこどもが認識しているからです。

これは、初心者の当時、素振りと足さばきを教えてもらったさい、「振り上げるとき右足を出して」「振り下ろすとき左足を引き付ける」という説明を聞き、この動作が別々のもの、とこどもが誤認識してしまったことによるのかも知れません。

言葉自体は全然間違っていなくてまったく正しいのですが、そこから「一拍子の打突」に移行させるのは、工夫が必要です。

次章で、一拍子の打突と足さばきを連動させる工夫を説明します。

素振りや切り返しの時に体に叩き込む

竹刀を振り上げる速さと、振り下ろす速さを同じスピードにする

これを意識させることで、一拍子の打突のイメージがつかみやすくなります。

太鼓を叩くときは、降り上げも振り下ろしも一定のスピードで行われているはずです。

二拍子になっていると、竹刀の振り上げ時はゆっくりで、振り下ろすときだけスピードが増しています!

振り上げのスピードと振り下ろすスピードが一定かどうかを見ることで、「一拍子の打突」になっているかどうか確認することができます。

一拍子の打突と足さばきと連動させるにはまず竹刀操作から入る

実は、「一拍子の打突」よりも、それを「足さばきと連動させる」のほうが難しいんだと思います

だからこそ、世の多くの指導者のかたが、「竹刀を振り上げたとき右足を出し」「振り下ろすとき左足を引き付ける」という言葉で動作を区切って指導し、それが習慣づいてしまうと、二拍子の打突が体に染みついてしまっているのではないでしょうか

この染みついた癖を払しょくするには、意識を竹刀操作に向けると良いです

素振りをするとき、ビュッと風切り音が出るように振る

これを指導しておくと、こどもはどうやったら小気味の良い音が鳴るかを考えて実践します。

二拍子の打突になっているときは、いくら竹刀を速く振り下ろしても風切り音は鈍いです。

小気味いい風切り音が鳴るには、振り上げと振り下ろしの動作が一体となっていることが不可欠で、「振り上げ時のスピードが速ければ風切り音が起きる」からです。

試しに、手刀で、振りかぶった状態から手を振り下ろしてみてください。

どんなに早く手を振り下ろしても、風切り音は鈍いままのはずです。

そして、振り上げ時と振り下ろしを同じスピードで手刀を振ってみてください。

手刀でもビュッビュッと小気味良い風切り音が鳴るのが確認できます。

この動作こそ、「一拍子の打突」です。

「一拍子の打突」を足さばきに繋げる

手刀ならすぐに実践できますが、長い竹刀を持って、足さばきを連動させるとなると小学生にはハードルが高いかも知れません。

〇まずは竹刀を持たず、床に踏み込む動作と手刀で、風切り音を立てながら前に進む

〇竹刀を持った場合、前に進まず、踏み込む動作と素振りを組み合わせる

などの段階を追った稽古で、少しずつ、一拍子の打突と足さばきを組み合わせるように工夫するといいでしょう。

 
 
 

まとめ

以上、「一拍子の打突」を理解していただけたでしょうか?

大人の剣道家のかたも、美しい「一拍子の打突」を追及されていることと思います。

一拍子の打突は、

〇振り上げ時と振り下ろし時のスピードが同じ

であることが必要とされるため、正しい中断の構えから繰り出す打突でないと、一拍子の打突はできませんし、打つ前に剣先が上がっていると必ず二拍子になってしまいます(上段の場合はどうなるのかは情報不足でわかりません)。

だからこそ、正しい一拍子の打突ができている小学生は少ない、逆に、これができると一気に上位に食い込めます。

ただし、この「一拍子の打突」を実践するには、

〇打つ前のぎりぎりまで構えを崩さない(つまりタメが必要)

〇足さばきとの連動

という高いハードルがあります

この辺をクリアしていくことで、ただ漫然と稽古をしているこどもと、そうでないこどもの差がついてきますし、一歩抜け出すことができます。

 
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イラストは、下手なのは自作、カラーの上手なものはプリ画像GMOから引用しました。

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