剣道の試合で「副将」がひっくり返す
みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
剣道の団体戦で大切なことを探求するシリーズ第十弾です。
アイドル剣士こはるです。状況別戦い方で、「副将」の役割って、地味なようで実は勝負の要を握っていたりします。
イケメン剣士JHOです。剣道の団体戦で、「副将」は、実際のところ勝負の鍵を握ることが最も多いポジションですね。
本日は「副将」がひっくり返して勝負を決める団について記事にします。実は、「最も強い子供を副将に置く」というのは、勝つためにはものすごく有効な戦略になるのです。
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「副将でひっくり返す」の意味とは
いきなり結論から述べてしまいます。
剣道の試合では、「副将」に最も強いこどもがいると、お相手チームとしては超嫌な感じになります。
ほとんど「嫌がらせ」に近いものに感じるぐらいでしょう。
実は、「大将勝負」になる試合と言うのは、確率としてあまり高くありません。
勝負は副将の時点ですでに決まっている試合のほうが多く、大将は最低引き分けたらもう勝ちが決まる、という展開も多いです。
世の中に「置き大将」「捨て大将」がたくさんいるのも、そのせいです。よほど競った試合でない限り、副将までで勝負を決めたほうが、大将は気楽に戦えます。
特に、メンバーの実力に差がある場合、最も強いこどもを大将に置くよりも、副将に置いたほうが勝率はアップします。
最も強いこどもを大将に置いてしまうと、大将までに勝負を決められたら、戦力が無駄になってしまいます。
そして「大将勝負」になると、いかに最強のこどもでも、必ずしも勝てるとは限らないでしょう。
その点副将なら勝負をひっくり返しやすく、そこで勝負を決めてしまうほうが大将勝負で勝負を決めるより楽であることは確かです。
このシリーズでは、「団体戦で勝つ団」について探求している過程で、「勝ちを求めるがゆえの王道とは外れたオーダー」も紹介しています。
勝つことをあくまで追求するなら「より勝つ確率が高い方法」を取って然るべきです。
「捨て大将」になるこどもはカワイソウ、ということも有るかも知れませんが、大将までに勝負が決まっていれば、大将もプレッシャー無く試合ができますよね。
お相手にとって、副将に最強のこどもがいるのは、めっちゃ嫌です・・・。巨大が壁が途中に立っている感じ。
ぼくもそう思います。これはもはや、「嫌がらせ戦術」と命名してもいいぐらいではないでしょうか。
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ともかく勝つことが命題
最強のこどもを副将に置いた団は、どういう戦略で臨めば良いでしょうか?
こういう変則オーダーを組むときは戦力が揃わない時なので、最強のこどもが副将に来た場合、そこで
絶対勝つ
ことが必要とされます。
絶対勝ってこいと言われて必ず勝って来れるようなこどもはそうそういるわけではありません。
通常なら大将か先鋒に持ってきたいでしょうが、それでは勝率が下がる、そのために勝負を決めるポジションとして副将に置くことが多いでしょう。
そしてその副将は、「絶対勝たんならん」という重い命題を背負って戦える精神力が必要になります。
副将に最強のこどもが来た場合、お相手の副将はショックが大きく、委縮してしまうことが多いです。そういう心理戦でも優位に立てます。
そう言えば小学生時代、強豪道場で、いつも大将をしてた子がそのとき副将に回ってて、わたし副将だったので、もー超超超嫌でした。しかも勝負が副将に回ってきて、あの時は見事討ち死にしました。みんな「仕方ないよ」と慰めてくれたけど、勝てる気がしませんでしたし・・・最初からビビりまくりでした。
小学生の時、自分が大将で、お相手が副将に最強のこどもを置いてたことがありました。そこで勝負が決まってしまい、悔しかったのを覚えています。
オーダーは戦績に大きな影響を及ぼします。ここが指導者の腕の見せ所なのです。
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このポジションで求められる戦略眼
実は、大将は意外と勝負に絡みません。
特に少年剣道では、副将までに勝負が決まっていることがほとんどです。
そうなると、副将選びがものすごく重要になってきます。
また言ってるわ、と思われるかも知れませんが、
副将は、頭のよろしくない子には向きません。
場外に二回出て反則一本を取られたり、
前に出なくて良いシーンで前に出て玉砕したり、
守ってれば勝ちが確定しているシーンで勝負に出る、
のようなことをやらない子でないと副将は務まりません。
頭を使って、今自分は何をしないといけないか、どう動けばいいのか、常に考えて戦えるこどもを副将に据える必要があります。
五人の中で、最も「戦略眼」が必要なポジションが「副将」ではないか、と管理人は考えています。
副将は勝負が決まるポジションなので、「戦略眼」が必要です。
勢いがあるこどもやムードメーカーは先鋒に向き、落ち着いた戦略眼を持つ子は副将に向く感じですかね。
オーソドックスなオーダーでは、副将は先鋒や大将よりも実力に劣る場合が多いです。勝ちやすくなる分、前四人の戦いを見て自分はどう戦うべきか、冷静に判断する必要があります。
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「団体戦で勝つには勉強が必要」の意味
管理人はこのサイトで、しつこいぐらい「頭の良さ」云々を取り上げています。
ここで言う「頭の良さ」は、お勉強ができる、という意味だけではありません。
〇今自分はどう動けばチームに貢献できるのか考える
〇お相手の戦いぶりを見て、相手が何を狙っているのか見抜く
〇勝ちたい!前に出たい!とか、負けたら叱られるからじっとしとこうのような欲望を押さえる
など、
常日頃から「ものをよく考えて動く」習慣をつけたほうが強くなれる、ということを「頭の良さ」と表現しています。
頭は使えば使うほど良くなります。
頭を使いつつ剣道をすると、スピードや技、パワーだけでなく、「戦略を考える」「試合の組み立て」「理合い」などを考えて実行するというアドバンテージが得られます。
だから、ぜひ、剣道と共に勉強してください。
団体戦には勉強が不可欠です。
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まとめ
『団体戦の大切なこと・副将でひっくり返す』、いかがでしたでしょうか?
管理人は、副将がめっちゃ強くて勝ち上がる団を知っていて、ほんとにあれを見るたび、「まじお相手に対する嫌がらせ」と感じています。
それぐらい、副将で勝負を決めようとする姿勢が相手にインパクトを与えますし、実際その副将がすごく強いともうお手上げです。
戦力が揃わない場合、こういう変則オーダーを組んで勝ち上がる団は、強豪団に多いです。
それだけ「勝ちを追求している」こともあるだろうし、また、副将に置いて「絶対勝てる」というのも凄いことです。
お勉強と並行して剣道も頑張らせ、お相手にとって嫌な選手を育成することは、「団体戦で勝てる団」になる近道かも知れません。
ご意見、ご感想をお待ちしています。

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