少年剣道で同じ実力でも勝てるこどもと勝てないこどもの違いは何?


みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
今回は、「実力は互角」「でも勝てるこども」と「勝てないこども」がいますが、その謎を解き明かしていきます。

アイドル剣士こはるです。わたくしも不思議に思っていたのですよ・・・スピードも打ちの強さも同じなのに、片方は勝てて片方は勝てない、というのをよく見かけるので。

イケメン剣士JHOです。
稽古風景を見たらどちらか甲乙つけがたいのに、試合では全然勝率が違うことはよくあることです。

審判目線ではものすごくクリアなんですけど、普通の人にはわかりにくいかもしれませんね。

保護者から見たり、こども本人も「どうして僕の打ちは旗が上がらなくてお相手のが旗が上がったんだろう」と思ってしまうことがありますが、同じように見えても明らかに違いがあることが大半です。

始めてここを訪れる方はこちらへ。これさえ読めば『てっぺんを目指す剣道』がわかります。

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※この記事の前提は比較対象がスピード、技、パワーなど見た目においてすべて同じような水準であると仮定しています。

お相手の反応が引き出せるこども

いきなり結論から述べてしまいました。

結局、すべての違いはここに行き着きます。

一本になる打ちとならない打ちの違いは、

「その一本に至るまでにお相手の反応を引き出して、お相手に協力させているかどうか

です。

「協力させている」というのは、奇妙に聞こえるかも知れませんが、これも結局「合気」にたどり着きます。

一本になるには、打ち手側も打たれた側も、お互いに協力し合って初めて一本が成立します。

たとえスピードがあって、技もパワーがあっても、「合気」つまり、お相手の協力無しには一本には至りません。

そして、「お相手に協力させる」というのが、「お相手の反応を引き出す」ことです。

勝てるこどもは、このことを本能的に知っています。

こちらが攻めて誘って、お相手が反応して前に出てきた瞬間の出ばな、返し技などは、極端な話ちゃんと打突部を捉えていない場合でも一斉に旗が上がることがあります。

これとは逆に、よく保護者が試合を観戦していて、「あの打ちはどうして旗が上がらないのだろう、ちゃんと当たっているのに」ということが聞かれますが・・・

その場合、「お相手の反応が引き出せていないこと」がほとんどですね。

「合気」についての基礎編はコチラです。

「合気」って何?どうやったら習得できる?

剣道の「素質」について特集した記事はコチラです。

剣道の素質~性格について

「機」を捉えた打ちができるこども

こちらは前章とはまた別の角度から違いを捉えたものです。

本音を申し上げますと、小学生の間はこの「機を捉えた打ち」を意識してできるこどもはほんの一握りのように見えます。

たいがい、「強気で前に出て」「ともかく勝ちたい一心でガシガシ打つ」感じで勝負が決まっています。

それでも、一つの大会で三人ぐらいはこの「機を捉えた打ち」ができるこどもがいます。

お相手の反応を引き出し、ここぞ!というときに打つこどもは、小柄でパワーが無くても他の子を圧倒します。

「機を捉える」の反対は「無理打ちする」ことですね。チャンスでないのに打って行っている。

でも、低学年は特に、指導者の先生から「前に出ろ」と言われているのですが・・・

「前に出ろ」とか「前で勝負」というのは、受け身になるなという意味で、ともかく前に出て打てという意味では無いのです。「主導権を握れ」の意味でしょうが、とっさに言ってもこどもにはわかりませんので、普段からの教えが大切ですね。

「合気」とはやり取りのこと

こちらの記事は「合気」の応用編です!

打つ場所を自分で作るこども

こちらは、「自分から打て」と先生に言われる言葉に相当するものです。

「自分から打て」という先生の声掛けは

〇自分が主導権を握れ

ということ、つまり、「打つ場所を自分で作れ」という意味です。

打つ場所を作らずに、パワーとスピードに任せて試合をしていると、なかなか「合気」になることができず、一本に繋がらない打ちを連続する試合になってしまいます。

メンを徹底的に攻めれば手元が上がる→コテにいく

最初に自分から返しドウを打っておけばお相手がメン打ちで躊躇する→合いメンで取る

このような「理合い」の初歩は、小学生でも十分理解できます。

こういう試合のストーリーを作れるこどもは、自分で打つ場所を作ることができます。

自分で打つ場所を作れる子供は、パワーやスピードが互角なら圧倒的に有利になります。

同じ実力でも戦績に差がつくのは、周囲の大人の説明にもよります。小学生にもわかりやすく伝えて実践させたいですね。

これは難しいかな、と思うなら違う言葉で工夫して伝える、ということですか?

「攻めろ」と言っても小学生には伝わらないかも知れませんが、「自分が主導権を握るにはどうしたらいい?」というふうに聞いて考えさせることはできます。

当サイトのロングセラー「攻め」をどうやってこどもに伝えるかを解説した記事はコチラです!

小学生に「攻め」を教えるには

反射だけにに頼らないこども

これも、言葉を変えた感じで違う角度から述べています。

実は、小学生にとって一番難しいのはこれです。

小学生だけでなく、小さいころから剣道をやってきた大人にとっても難しいでしょう。

相手の手元が上がる瞬間に頭より先に体が反応して出コテに行ってしまう、アレです。

剣道を理屈でなく体で覚えた人々には、「理合いよりもとっさに反射が出てしまう」ことがよくあると思います。高段者のかたもそういうことがあるのではないでしょうか?

反射神経が良いというのは、ものすごい利点です。お相手の攻撃にとっさに反応して出ばな技が出せる、明治大学の梶谷選手みたいな感じですね。

でもこの「反射」をお相手が待ち構えている場合、そこを捉えられると終わりです。

勝てるこどもは、その辺りのことも読んでいます。

反射に頼っているとそこを狙ってくるお相手には勝つ手立てが無くなります。「反射が鋭い」「反応が素早い」ことは、両刃の剣になります。

試合で勝てる子は、自分の反射をいかに程よく抑え、理合いとのバランスを取れるかを知っています。

とっさに体が反応してしまうと、有利になる場合もあるし不利になる場合もあります。これが「剣道には運動神経そのものはあまり関係しない」という根拠の一つになります。運動神経に頼ると、意外と試合には勝てません。

わたくしもよく試合見て思っていました。
試合にはあんまり反射が鋭敏なこどもより、ちょっと鈍感なぐらいのほうがいいんではないか、と思ってもやもやしていました。
その説明を聞いて、すっきりしました。ありがとうございます!

まとめ

『少年剣道で同じ実力でも勝てるこどもと勝てないこどもの違いは何?』いかがでしたでしょうか?

見た目にそんなに強く見えないし、勢いもスピードもものすごいほどでもないのに、不思議に試合に勝つこどもの秘密を探るつもりで記事を作成しました。

そして、このような目線で剣道を作り上げると、ものすごい利点やオマケがくっついてきます。それは・・・

体格に劣っても、年齢を重ねても、強さを維持できる!と言うことです。

高段者になると、スピードやパワーに頼らない剣道の質的変化を要求されるのですが、この辺の移行もスムーズになります。

ともかく理合いを研究して、小学生でもわかる言葉で伝え続け、実践させ続けることで、試合に勝てるこどもにしてあげることができます。

その辺りは、周囲の大人の責任ではないでしょうか。

 

ご意見、ご感想をお待ちしています。


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