剣道でこんな指導では強くなれない
みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
「団運営」カテゴリで、今回は、「所属の団の指導が不満な時」を記事にします。第一回目は「強くなれない指導」です。
アイドル剣士こはるです。「強くなれない」とはまた・・・確かに、試合で勝てない種類の剣道はあるかも知れませんが・・・
イケメン剣士JHOです。
指導者の立場からすると、「ボランティアで教えているのに不満を持たれるとちょっとなあ」と思ってしまいます。でも、「強くなれない」とは辛辣ですね。
剣道団を運営するのは、週に何時間も、無報酬でこどもに指導しているので、習っている家庭の想像以上に大変なことです。それでも今回は心して聞こうと思います。
このシリーズは、かなりの部分、生徒の本音が入っています。批判の意味はありません。ただ、不満を溜め込みすぎると「諦め」に繋がってしまので、「こういうこともあるんだな」的に受け止めてもらえると幸いです。
始めてここを訪れる方はこちらへ。これさえ読めば『てっぺんを目指す剣道』がわかります。
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※この記事はかなり本音の部分が含まれます。特定の人に向けて言っているのではなく、世間一般でこういう不満が多そうなことを取り上げています。
Contents
稽古相手がいないと強くなれない
こどもが剣道をしていて一番つらいのは、結局これかも知れません。
同世代がいない、いてもレベルが違いすぎて稽古にならない、全力を出すとお相手に泣かれてしまう、二年生時から六年生まで負ける子がいない・・・
正直、これでは稽古になりません。
・・・
先生が元立ちに立ってくれる掛かり稽古だけは稽古になるかも知れません。
それでも、先生も一人の生徒にばかりに構っているわけにもいかないでしょう。
団内にレベルの差が生まれるのは、どこも同じだと思います。
ただ、あまりにレベルが隔絶しすぎて、お互いに手応えのある稽古ができないと、上達の道が閉ざされてしまいます。
こうなってしまうと、素質のある生徒は才能を埋もれさせたまま去るしか無くなってしまいます。どうか出稽古か移籍を許してあげてください。
管理人の切なる願いです。
もしご自分で「この子の居場所はここではない」と思うなら、快く強豪道場に手放してあげるわけにはいかないでしょうか・・・
うちの道場は、よその先生から紹介を受けた生徒を預かって鍛え、都道府県選抜にまで育てたことがあります。そのまま所属にいたらたぶん活躍できていなかったでしょう。
「こどもを強くするたった一つの方法」はコチラです。この記事とも関連しています。
剣道で指導者がこどもに勝たせようと思っていないとき
指導者がこどもに勝たせようと思っていない場合、こどもは確実に試合に勝てません。
剣道は人間形成の道です。もちろん、勝ち負けだけではありません。
かといって、小中学生時代は最も試合が多く組める時代です。
その時代に、一回戦負け、良くて二回戦までの試合で常に終わり、ずっと勝てずにいた場合、こどもの自尊心ややる気はどうなってしまうのでしょう?
勝ち負けが残酷に着く武道で、負け続けることのこどもの精神的影響を無視して、「剣道は人間形成」と言われると、ものすごく率直に極論すると「勝たせる気も無い開き直り」のように感じてしまいます。
環境や試合の場数など、いろいろな制約あるでしょうが、少なくとも指導者は、「今ある環境で何としても勝たせてやろう」という意欲を持って欲しいです。
高度な技を教えなくても、試合前になれば返しドウ、出コテの稽古を繰り返すなどの対策を取ってあげたりしてほしいです。
いつもまったく同じ稽古をしていては試合には勝てません。
もし、試合に勝つことを考えていらっしゃらないのなら、「勝ちたい・上達したい」と思っている家庭を快く出稽古なり移籍なりさせて送り出してあげてください。
なんでこんな教室に入ってしまったのだろう、と思う生徒が一人でも出ると悲惨なことになってしまいます。(下調べをせずに入団した生徒も悪いのですが・・・)
この教室にどうしてこんな子がいるんだろう、と思ってしまうほどレベルの高いこどもがポツンと一人いることがあります。
正直そういう子供を見たら、「うちに預けてくれたらもっと強くしてやれるのに」とは思います。でも、絶対にこちらからは口には出しません。選手を取った取られたになるとものすごいことになりますから。
結局、その子の所属の先生が自ら「うちでは育てられないので、そちらに預けます」と言って送り出すしかないんですよね・・・
こちらの記事は「強豪道場の秘密」編の一番の人気記事です!
指導者が試合結果を自分の指導の結果であると思っていない
こちらは、こどもの試合結果を他人事のように見ているケースです。
こどもが試合で発揮していることは、誰に教わったことでしょうか?
ものすごく不思議なのですが、勝った場合も負けた場合も、それはすべて自分の指導の結果である、と考える指導者が、意外に少ない印象です。
そして、そういう指導者が決まって言うのが、
「小学生のうちは元気よく大きな声を出して基本をやればいい。勝ち負けは関係ない」
という言葉です。
それは真実です。生涯剣道、という言葉があるように、剣道はこれから長く続いていくものですから、小学生の時点で決まるものではありません。
かといって、自分が指導したことをこどもが試合で行って、負けてしまうのを見て見ぬふりをするのは、ちょっと無責任です。
そしてそういうタイプの指導者は、試合の監督に着きたがりません。
保護者に任せっきりです。こどもがコロコロ負かされるのを見たくないんでしょう。
この記事は批判が来るかも知れませんが、もしこのようなお考えの場合、剣道団を運営するよりも、ご自分の生涯スポーツを追及される道もあると思います。
そこに所属するこどもがカワイソウです。
管理人さん、言っちゃいましたね・・・
これは一部の人の逆鱗に触れるかも・・・
ボランティアで教えてるのに、と思われる方がいるかも知れませんね。
強豪道場の秘密シリーズで、「団の運営方針」を特集した記事がコチラです。一般の道場と何が違うのでしょうか?
指導者がこどもを信じていない
こちらは結論になるかも知れません。
結局最終的にはここにたどり着くのだと思います。
〇こどもにはどうせ教えてもわからないだろう
〇こんなややこしいことをこどもが理解できるはずがない
〇こんなことを教えて辞められたら困る
など、指導者が頭からこどもを見くびっていたり、信じていない場合は、こどももその通りになります。
こどもは取るに足らないもの、教え立って無駄、わかるはずがない、とうっすらでも指導者が思っている場合、こどもの成長は見込めません。強くなることも難しいでしょう。
そういう場合、「剣道を長く続けて欲しい。厳しいと辞めるかも」と遠慮されていることもあるかも知れませんが・・・
厳しい道場、強い道場のほうが剣道を続ける可能性が高いでしょう。
なぜなら、彼らは上達する喜び、試合に勝つ喜びをを知っているからです。
どうかこどももっと信じて、たくさん高度なことを教えてあげてください。今はわからなくても、将来必ず「先生が言っていたことはこれか」と分かるときがきます。
その上で、上達する喜び、試合に勝つ喜びを教えてあげてください。そのほうが剣道を好きになり、剣道を続ける可能性がぐっと高まります。
指導者がこどもを信じれば信じるほど、こどもは伸びてきて、高度なことも吸収できるようになります。こどもの吸収力を侮ってはいけません。
わたくしの指導者はいつも、「おまえたちなら必ずできるはずだ」という前置きを置いて、いろいろ指導してくれていました・・・。思えばあの言葉は、すごい励ましになっていました。

まとめ
『剣道の所属の団が不満①強くなれない』いかがでしたでしょうか?
今回は、ちょっと言い過ぎたかな、と内心ドキドキしています。
なぜなら、文中の言葉をごく日常的に普段から使ってらっしゃる指導者を、管理人も普通に面識があるからです。
この場を借りて申し上げますが、特定のかたを批判しているわけでなく、ここに書いてあることはあくまで「要望」です。
結局少年剣道は、所属した道場で決まってしまう、という現状を少しでも緩和して、自由に出稽古に行ったり、実力に応じて移籍ができるようになれば、剣道界はもっと活気づくと思います。
どうか、所属のこどもたちを強くしてあげ、試合に勝てるように、自信が着くようにしてあげてください。
もちろん、勝つことを目的としていない家庭も、趣味として楽しむ家庭も受け入れてあげて欲しいです。
ご意見、ご感想をお待ちしています。

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