剣道では稽古日が多すぎるとやる気を無くす?
みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
「団運営」カテゴリで、今回は、「稽古日が多いとこどもはやる気を失くして剣道が嫌いになるかどうか」
を記事にします。シリーズ二回目はこちらの文献を元にお話しします。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/budo1968/32/1/32_26/_pdf
題名は「武道学研究」というもので、大学の先生方が本格的に研究していらっしゃいますので信頼性は抜群です。
アイドル剣士こはるです。これは本音なんですが、「剣道するのがめっちゃ嫌な日」ていうのが確かにありました。
何が嫌だって理由は無いのですが、ともかく嫌、というか。
イケメン剣士JHOです。
うちの道場の保護者からも、稽古や試合に来るのを嫌がって泣いているのを引っ張ってきてる親御さんもいらっしゃいます。
指導者は稽古日は嫌でも休めませんよ・・・生徒さんは休めるけど。
このシリーズは、かなり本音の部分が入っています。批判の意味はありませんので、こういう話がある、と受け止めていただけると幸いです。
始めてここを訪れる方はこちらへ。これさえ読めば『てっぺんを目指す剣道』がわかります。
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※この記事はかなり本音の部分が含まれます。特定の人に向けて言っているのではなく、世間一般でこういう不満が多そうなことを取り上げています。
Contents
稽古日数が多いこどものほうが剣道に肯定的
いきなり結論ですみません。
リンクの文献には、「稽古日数が週四日以上のこどもは、剣道に対して肯定的」とあります。

文献を見ていただくとわかるのですが、稽古を週に二回未満とか、週四日以上などと分け、それぞれの年代に置いてどれぐらい剣道に肯定的(つまり剣道が好き)かを調べたものです。
黄色の部分を要約すると、
週に四日以上稽古しているこどもたちのほうが、試合に勝てる勝てないに関わらず剣道を好きになる、ということです。
※注・高校生や大学生になると、稽古日が多いのは嫌、という結果になるらしい(汗)
イメージとして、稽古日が多いと剣道がいやになって辞めたくなるのかな、と思いましたが・・・
そこにあるように、「小学生は教わったことを習得するのが
早いから、たくさん稽古したほうがやる気が出る」ということですね。
小学生のうちは基本だけをやらせておいて、高度な技は高校になってから、という主張は、実は逆らしいです。小学生だからこそ、たくさん稽古して高度なことを教えるほうがいいのです。上達を実感できるからでしょう。
「こどもを強くするたった一つの方法」はコチラです。この記事とも関連しています。
勝てるこどものほうが剣道に肯定的
小学生のうちは基本をしっかり学び、勝ち負けは考えないほうがよい、という指導方針を、しばしば耳にします。
端的に言うと、そういう方針だとこどもが剣道が嫌になる可能性が高まります。
リンクの文献にはこんな記述があります。

黄色い部分を要約すると、
〇試合に勝てない子供たちは剣道が嫌になる
〇稽古日が週に三日以下と少ないのに関わらず拘束されていると感じる
と思っているらしい。
勝つ経験を積み、たくさん稽古を積むほうが、こどもは剣道が好きになります。小学生のうちは勝ち負けを度外視せよ、というのでは、こどものやる気を削いでしまいます。
こどもには「生涯剣道」という教えはピンときませんし、何より「強い」とか「勝てる」ということに憧れを抱きますので・・・
戦隊ものシリーズや仮面ラ〇ダーが流行るのもそういう気持ちの表れでしょう。
小学生こそ、勝負にこだわらせてあげて欲しいですね。
ただし、あまり勝ちを重視しすぎると、成長して勝てなくなってしまった場合剣道に対する情熱が無くなって辞めてしまう確率が高まる、とも文献にあるのですよ。
「勝つこと」よりも「上達すること」を主眼に稽古を積み重ねるのが理想的、とあります。
現実問題として、いつも勝てる道場はごくわずかですからね。現実的に「昨日より今日のほうが上手になった」と思うような稽古をするほうがやる気に繋がりますね。
こちらの記事は『強豪道場の秘密』シリーズで一番の人気記事です。この記事とも関連してきますので参考にしてください。
「小学生うちは基本をしっかり」というのは間違い
この記事は、将来的に削除するかも知れないような、ちょっと怖い気持ちです。
小学生のうちは基本をしっかり、というのは、管理人自身もしばしば耳にしたことがあります。決してそのようなお考えの方々に敵対したり、挑戦しようというつもりはありません。
ただ、その考えだと、こどもが剣道を嫌になってしまう、ということがこの文献に書いてある、ということを述べているだけです。

黄色い部分の要約は、そのままの意味です。
同じ動作の繰り返しは、上達を感じられず、少ない稽古でも拘束感を感じてしまう、ということです。
端的に言うと、
おんなじことばっかりやるのはつまらない、やる気が無くなる
ということです。
そのつまらないことを黙々繰り返しやるのが剣道だ、と言えばそれまでですが・・・
これは一部の人の逆鱗に触れるかも・・・
ボランティアで教えてくださっている先生がたがに対して失礼、というご意見もあると思います。
あくまでこども目線で、こどもが剣道を好きになり、将来も続けていくためにこの記事を作成しました。
強豪道場の秘密シリーズで、「団の運営方針」を特集した記事がコチラです。一般の道場と何が違うのでしょうか?
剣道の永遠のテーマである「攻め」を特集した記事がコチラです。小学生にはどうやって伝えたらいいか、ぜひ参考にしてください。
剣道の稽古日は多いほうが良く、いろんな技を教わるほうが良い
こちらは結論です。
こどもはものすごく吸収力があります。
ある人から聞きましたが、
小学校二年生から三年生で学んだ技が大人になっても基礎になる
と言うことでした。
たくさん高度な技をこどもに教えてあげてください。
できれば稽古日を増やしてあげ、技をたくさん教えてあげると、こどもは剣道をすきになります。
結論は理解できますが、現実問題として、指導者も仕事を抱えつつボランティアでやっているので、稽古日を複数確保するのは難しいかも知れません。
地域で一つ、「誰が参加しても良い教室」で、来られる指導者が来て教えている市もありますよ!市内のこどもはみんなで育てる、という感じです。
こういう場面こそ、市連や県連の出番かも知れません。個人でやっていると限界がありますので。

まとめ
『剣道の所属の団が不満②稽古日が多すぎるとやる気を無くす?』いかがでしたでしょうか?
今回も、ちょっと言い過ぎたかな、と内心ドキドキしています。
この場を借りて申し上げますが、特定のかたを批判しているわけでなく、ここに書いてあることはあくまで「文献の説明」です。
その文献は、大学の研究に拠るもので信頼性は高いです。
管理人も実感として、稽古をたくさんしていて上達しているこどもたちのほうが剣道を好きになっている印象です。
特に、低学年のころみっちり稽古を積んでいるこどもは、ものすごく恵まれたアドバンテージを持てるし、剣道が好きになって生涯続けていく可能性が高まると思っています。
いろいろな考え方はありますが、ぜひ参考になさってください。
ご意見、ご感想をお待ちしています。

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