剣道で初心者から強くするには構えてじっと「我慢すること」
みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
主に小学生の保護者の皆さんに向けて、「試合で勝つ」「強くなる」ことを話題に挙げています。
今回は、「じっと我慢すること」についてです。
イケメン剣士JHOです。
このサイトでは、実は「保護者カテゴリ」と「強くなる」カテゴリがものすごく育ってきてきています。特に小学生が強くなるにはいろいろとコツがあります!
保護者カテゴリの数の多さに圧倒されますが、「強くなる」カテゴリも見逃せません。
今回は、「じっと我慢する」というのはどういうことか、我慢することがどのように試合や強さに関連してくるのかを解説します!
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Contents
「我慢する」のは実は非常に高度なこと
いきなり結論からいきます。
小学生の剣道では「前に出ること」のほうが「構えたまま我慢すること」より重要であるかのように伝わりがちですが、
それはまったくもって間違いで正反対です。
剣道は、段階が上がれば上がるほど「我慢する」=「不動心」が大切になってきます。
「我慢する」つまり、「相手の誘いや駆け引きに反応しない」「相手に動かされない」という意思が、高段者の剣道を作り上げています。
究極の戦い方は、
「相手の誘いや攻めに反応して、ピクリとでも手元が上がったら敗北感を感じる」と言ったもので、小学生が普段やりあっているような
・反射やスピードに頼って動き回る
・ともかく手数を多く繰り出す
こととは対極にある世界です。
もちろん、小学生ですので、たとえば初心者や体格、経験に劣った者がじっと構えたままで立っていると、あっけなく打たれてしまうのはわかっています。
それでも、初心者から中級者のころこそ、
「相手の攻めに反応せず相手の動きをよく見る」
「動きの『う』を捉える練習」
「タメ」を持つ
訓練をしておくと、後の伸びが全然違います。地稽古ではいくら打たれても構いません。
初期の試合でも負けて当たり前です。
最も大切なのは、我慢すること!の意味を以下、詳しく解説します。
▼こちらは前知識として、。前に出ることと「攻める」ことは違うことを解説しています。
▼もう一つ、「構え」の大切さをお伝えする記事はコチラ
構えて我慢する、ということを初期のころから努力しておくと、後々にものすごいご褒美があります!
指導者の先生がたは通常「自分から打っていけ」「前に出ろ」ということを繰り返し言われるのですが・・・
そこを指導時もう少し詳しく説明しないと、こどもは機会でないのに闇雲に前に出てしまうし、肝心の「攻め」を学ばないままになってしまいます。こういうのは最初が肝心です。
「何をされても構えて我慢する」ことのご褒美とは?
何をされても構えたままで我慢して、相手をよく見ること!
このようなことを例えば初心者が実行すると、中級者にバカスカ打たれてしまいます。
それこそ、滅多打ちになってしまうでしょう。
それでも、そういう助言は、後にものすごいご褒美があります。そのご褒美とは、
・相手の攻めに惑わされない心の強さ
・お相手の心の動きや、打突の瞬間を捉えることができるようになる
・剣先による「攻め」が効くようになる
など、段階が上がれば上がるほど有利になってきます。
例えば、「心の強さ」に関しては、高学年になるとテキメンに効果を発揮します。
剣道の試合で、何をどうやっても剣先を喉元から外さないこどもほど、やりにくい相手はいません。
ひょいひょい構えを崩して手元を上げるお相手だからこそ、「出ゴテ」が効きますし、機会でないのに打って出るこどもは返し技であっさりと取れます。
初期段階の地稽古で、初心者にこそ「自分が打つ時以外は手元を上げずに構えたままにしておきなさい」と言っておくほうがいいです。
相手の動きに「反応」していると試合で決定的に不利になる
実際に剣道の試合をしたことがある人は、「何があっても、どう攻められても手元を上げない」ことが実は超高度なことであることがわかります。
こどももわかっています。
人間には防御本能というものがあり、「やられる!」「打たれる!」と思ったら、本能的に頭や顔を手で守ってしまうからです。
・そこをぐっとこらえて、お相手をよく観察する
・お相手の次の手を読もうとする
このようなわざは、本能的に防御反応を取っていては身に付きません。
本能を意志の力で制御して、「お相手の動きにつられない不動心」を身に着けられれば、そこから先次々と展望が開けます。
そして最も大切なことに、剣道の審判の基準として
どちらが主導権を握っているか
を見られています。
すぐに相手に動かされる(防御反応を取る」側は、試合をしていくのにどんどん不利になります。
▼「位置取り」の大切さについては詳しくはコチラ
相手を観察することで「動きの『う』」が読み取れるようになると・・・
どんなときも構えを崩さないで相手の動きを観察できるようになると、お相手の「動く瞬間」が読み取れるようになります。
その瞬間にすかさず前に出て出ばな技、返し技を自由自在に繰り出すことができます。
ある意味、試合に勝つ最大の秘訣は、
「相手が次にどう動くか察知する」ことにかかっています。
この「察知」のための観察を「本能的に防御する反応」に覆われてしまっていては、いつまで経っても先に進めません。
もちろん、運動神経が良く反応が鋭いこどもが試合に有利なのですが、その有利さは、段階が進むにつれて、逆に不利に変わっていきます。
相手の動きにあまりに鋭敏に反応しすぎると、すぐに反射的に防御姿勢を取ってしまったりするので、剣道ではどちらかというと「鈍感」「鈍重」なぐらいのほうが良いです。
▼「構え」と「攻め」の次に来るものは、「合気」!合気とは?
まとめ
以上、初心者こそ「構えてじっと我慢する」ことが大切、ということを紹介しました。
〇「構えて我慢する」のは実は非常に高度なこと
〇「我慢する」とどんなご褒美があるのか
〇相手の動きに「反応」していると試合で決定的に不利になる
〇相手を観察して動きの『う』を読み取ることの効能
大切なことなので、多少重複しているかも知れませんが、ぜひ大人がまず理解してのちにこどもに伝えてあげてください。
もし親子で信頼関係があるなら、親が理解するだけでこどもは自然にその考えを受け取って試合に生かせるようになるので、親も勉強しましょう。
皆さんに少しでも楽しんでもらえるよう、ほぼ毎日記事を更新しています。
イラストは無料画像オンリーたまに自作です!

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