剣道で「礼節」が必要なわけ~意外な理由とは


みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
主に小学生の保護者の皆さんに向けて、「試合で勝つ」「強くなる」ことを話題に挙げています。
今回は、少し「強くなる」系の話から離れて、剣道で礼節が必要なわけを紹介していきます。

イケメン剣士JHOです。
「ガッツポーズをしてはいけない」というのが剣道の特徴ですね。

素人保護者りゅうかです。
蹲踞も「礼節の一部」かも、です。他人種には「蹲踞」という姿勢はなかなか厳しいらしい・・・

アイドル剣士こはるです。着装をきちんとしたり、目上を尊重するなども「礼節」の一部ですね!そもそも、着装や振る舞いでその子供の強さがある程度わかりますし。

ここでは、一般的なネットにあふれている意見はそちらで見ていただくとして、ちょっと意外な「礼節必要な理由」を述べていきたいと思います。

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剣道の本来のルーツを見るとわかる

剣道の本来のルーツは、

侍が真剣勝負をして決着をつける

というところにあります。

もちろん、命を落とすこともあるでしょう。お相手に一生残る傷をつけてしまうこともあります。

たとえ勝てたとしても、お相手の無念や辛さをずっと背負って生きていく、そういう覚悟がないと真剣勝負はできませんし、侍の倫理観はすべて「自分の命を捨て方」を追求するものであったはずです。

・お相手をと命をやり取りする野蛮さを十分自覚し

・そこに至らざるを得なかった自分への反省や足りない部分を顧み

・お相手の命を奪う代わりに自分が今後より良く生きることを誓う姿勢

そういうのをひっくるめたものが「礼節」です。

武士の決闘には、主君を辱められたとか、自分の名誉を傷つけられた、などそこに至るまでの様々な理由があるはずです。

それでも、お相手を殺傷する、という行為そのものは野蛮であり人の命を奪うのはどうあっても正当化するのは難しい。

そう分かったうえで、「どうしても引けない」という武士としての矜持がある場合に決闘に及ぶのであれば、

・お相手にも決闘を受けることを了承させ、

・正々堂々と戦って雌雄を決し

・後々に恨みを残さない

という取り決めをすること、卑怯を憎み、血なまぐさい決闘を美しいものに昇華させるために「礼節」が必要となってくるのです。

礼節が無いと、決闘はお互いに刀を持って斬り合うだけの野蛮なものになってしまいます。

このような考え方が、試合場に向かって進み、蹲踞し、試合が終わってもまた蹲踞し、勝ってもガッツポーズをしない、などという所作に込められています。

国際大会では、一連の所作や礼節の意味がわかっていない特定の国がありますね・・・非常に残念なことです。

剣道が着装をやかましく言うのも、お互いに敬意を示していることを証明するためでもあるんですよね。
ちゃんとした服装でいるというのは、お相手を尊重していることになりますし。

お相手を倒してからガッツポーズをする、というのは武士道の美学にはありません。自分と戦って倒れた相手に敬意を示し、健闘を称え、生き残った自分は身を引き締めてお相手の分まで生きる、と深く反省する、そこに武士としての美学があるのです。

「礼節」は自分の身を守るためにもある

こちらは別の角度から「礼節」を考えたものです。

勝負は残酷なもので、負けた側は悔しい上に必ずモヤモヤしてお相手に多少なりとも遺恨のようなものを持ってしまいます。

そして遺恨と同じように危険なものが「勝った側の驕り」です。

勝った側が自分を勘違いして、お相手に思いやりを無くし、自分をたいしたものだと思って横柄にしていると、誰よりも、勝った本人のためになりません。

進歩が無くなり、人から好かれず、周囲が眉を顰めてしまうようになってはいっそ負けたほうが良かったかもと思うような事態に陥ってしまいます。

みなさんの周囲にも、探してみれば小・中学生時代ものすごく強かったのにその後まったく泣かず飛ばずになってしまったこどもがいるかも知れません。

この辺りを多少オカルトチックに表現すると、

勝った側の驕りの上に負けた側の怨念が上乗せされ、どんどん運気を落としていった状態

です。

勝負というのは少なからず、驕りと怨念といったいようなマイナスの作用を生みます。

そこを美しく浄化させて、人間的成長の糧にするには、「礼節」という強力なプラスの触媒を入れてマイナス部分を中和させるしかありません。

勝って驕り、負けて恨みを溜めていると、必ず運気が落ちてしまうことを考えると、過剰なくらい「礼節」「思いやり」「気配り」を持って武装しないと、人格に悪い影響を及ぼします。

そういう意味では、礼節は、自分の身を守るためにあるのです。

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剣道の「礼節」は団全体の品位と評判に繋がる

もう一つ「礼節」を大切にしたほうがいい理由として、礼節を重んじると品位を評判を上げることができ、団全体の発展にも繋がる、ということです。

たとえば、市単位、地区単位でいつも優勝争いに絡むような団のことを思い浮かべてください。

決勝戦などで優勝するほうはたいがい、保護者の応援が拍手のみで品位があることが大半です。

もしかしたら、

品位があるからこそ優勝できるし、品位がないからいつも準優勝になるんでは?と思うことさえあります。

たとえば、優勝するチームが、保護者が大きな声で怒鳴ったりしているところを発見することは難しいです。

こどもたちが懸命に頑張っているから、その頑張りを邪魔しないようにしよう

こちらのこどもが頑張っているように、お相手のこどもも頑張っているのだから、お相手を貶めないようにしよう

たとえ負けて悔しくても、こどもはもっと悔しいのだろうから、家に帰って頭を冷やしてから話をしよう

と、抑制の効いた応援をすることが多いです。

こういう礼節が団内に浸透し、こどもたちも自分の感情を心の中にしまい込むことを覚え、礼節を守る土台を保護者から学んでいきます。

こどもだけに「剣道は礼節が大事」と説いても効果はあまり望めません。

保護者が率先して、応援に礼節を守っていくことで、団全体の品位が保たれ、他の団から好感を持たれ、「あそこは違う」と周囲に思わせることもあるでしょう。

こういうことの積み重ねが、常勝軍団を作っている、と考えることもできます。

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まとめ

・剣道の礼節は「武士の戦い」からきている。命のやり取りをするからには正々堂々、お互いに納得の上で、勝っても負けても遺恨を残さないために礼節を守るもの。命をかけた相手に敬意を表すことは当然のことです。

・勝負には「驕り」と「遺恨」がつきもので、それらが合わさると運を落としてしまう。それを防ぐために「礼節」を大事にして人格を練る必要がある。礼節は、自分の身を守るためにもなる。

・大人も礼節と品位を守ることで団の評判を上げ、こどもの剣道を上達させ、戦績を維持させることに一役買うことができる。

日本では過剰なほどにこの「礼節」が重んじられます。

一方で、日本固有の政権が歴史を通じてずっと「武士」が執権していたこと、これは世界史的に非常に珍しいことでもあります。

武士が礼節を持ち、学問にはげみ、民衆から尊敬されたからこそ民衆も武士を支持して長く武家政権が保たれたのでしょう。

その流れを汲んで、日本には剣道や他の武道を通じて武士の魂が受け継がれています。

礼節を重んじることは、日本の武士道を長く後世に伝えることでもありますので、歴史に参加できる喜びと共に、子供たちに礼節の大切さを伝えていってあげてください。

皆さんに少しでも楽しんでもらえるよう、ほぼ毎日記事を更新しています。
イラストは無料画像オンリーたまに自作です!


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