剣道習得の「ゴールデンエイジ」に鍛えると圧倒的に有利になる話


みなさんこんにちは!剣道愛好家ごまちゃんです。
主に小学生の保護者の皆さんに向けて、「試合で勝つ」「強くなる」ことを話題に挙げています。
今回は、剣道が「強くなる」に当たって、管理人が普段考えていることと合致する情報が得られたのでそれを紹介します!それは、「小学生の頃は基本を大事に」と言われることへの疑問と、それに相反するような「小学生こそ不動心を持ってじっくり取り組む」ことの一見矛盾した関係についてです。

イケメン剣士JHOです。
「小学生は基本を大切に」ということは、うちの道場ではあまり言われませんが、広く一般的に言われるようです。

素人保護者りゅうかです。
わたしは素人なので剣道のことはわかりません。
でも、小学生で反射神経が鋭くて強かったこどもが、中学生以降伸び悩む、というのも実際に見てきました。
ですから、正直よくわかりません。伸び悩むのは基本ができていないからかな、とも思えるからです。

アイドル剣士こはるです。ここの管理人さんは以前、「技や視野を広げるのは小学生の時期まででそれ以降は難しい」と言われていましたね。

小学生は基本を!という意見と、小学生のうちこそ技をたくさん習得たほうがいい!という意見の矛盾点を整理し、結論を導き出していきます。

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動作と神経系の発達の「ゴールデンエイジ」を知る

まずは結論から。

こどもがスポーツをするに当たって、どの時期だと一番動作の習得が速いかを科学的に分析した結果が以下の通りです。

赤い線の部分

六歳から九歳にかけて、見たらすぐ真似できて習得できる時期のピークを迎えます。

つまり、小学三年生ぐらいまでに、できるだけいろいろな高度な技を見て視野を広げておくと、それが剣道の基本動作としての一生分の貯金になるということです。

その年代の後になると、見てもなかなか吸収できないし、吸収に時間がかかるようになります。

管理人は、「小学生のうちこそ基本のみをしっかりやる」との定説(のようなもの)に常々疑問を抱いていたのですが、

▼その点についての過去記事はコチラ

剣道でこどもの伸びる時期はいつ?

このスポーツ科学の発達段階グラフを見て、心から腑に落ちました。

これこそ、管理人の実感に合致する資料だ、と思ったからです。

「剣道日本」の新人データバンクに載っているような選手の出身道場を見ても、すべてどこかで名前を聞いたことがある道場であるのも納得です。

出身道場がそうではなくとも、個人的にたくさん試合に出たり、個人遠征をしたりする工夫をしている家庭であれば、未知の技をたくさん見ることは可能です。

※例えば、一番上の子よりも下の子のほうが、ゴールデンエイジにたくさん兄の剣道を見ていて動作を吸収できていた可能性が高いゆえに、上達が早かったり強くなったりする、ということもあるでしょう。

▼兄弟で下の子が強くなる理由と応用法

兄弟間で下の子が強くなる~鉄板上達法とは

 

神経系の発達は12歳までに決まる

動作の習得に対して、今度は「神経系」の発達についてのグラフはコチラ

注意しないといけないのは、「表の基準が上の表とは異なる」ことです。

コチラは、

人体としてのピークを迎える20歳を100としての増加率です。

(対して前章のグラフは年間の発達量を示し、発達量は20歳を超えてもゼロにはならずわずかでも発達し続けます)

このグラフから見えることは、12歳までには、神経系の発達はほぼ大人と同じになり、それ以上に神経回路が増え続けることは無い、ということです。

神経系というのは、

こういう信号が脳から来た、で、神経系を伝ってこういう風に体を動かそう!という伝達系(シナプス)のことで、この神経回路は二十歳を超えるとどんどん減り続けるらしい。

コチラは、前章のグラフと違って、退化する一方です。前章の「動作の習得」とか「力強さ」は、筋トレをすれば上がるし、「粘り強さ」的なものは、理合いを追及すれば年を重ねるごとに強くなっていきます。

対して、神経系だけは、14歳ぐらいでもうこれ以上回路が増えることは無くなる。

この時期までに神経回路を発達させておかないと、如実にそこでおしまいなわけです。

このような理論から「運動のゴールデンエイジ」は12歳まで、ということが言えます。ゆえに、小学生のうちこそ、できるだけ幅広い技を見て聞いて体験して、自分の視野を広げその視野に応じた体の動かし方とその神経系を発達させておくことの大切さがわかっていただけると思います。

剣道習得は小学生で決まる、と言いきってしまっても間違いではありませんね。

強豪道場出身者が後に全日本のトップを占める、というのもわかる気がします・・・

▼高校生時代に急に強くなれる?

「高校生ぐらいから勝てるようになる」というのはホント?

かといって、剣道はそれだけではない

前の章までは、「小学生時代に神経系や動作の分野は伸びるだけ伸ばしてあげないと後で取り返すことはできない」と話しました。

以上の文章は、「運動・ゴールデンエイジ」という語句で検索すればたくさん記事が出てきますので、もしよかったら検索をかけてみてください。

ただし、剣道に関しては、サッカーや野球、体操のような競技とは少し違うものも加味されてきます。

八段の先生が、20代の若手を凌駕することも、全日本覇者が30代であることが普通であることも、他のスポーツには見られないことです。

野球も体操もサッカーも20代後半がピークであり、40代には現役が難しくなりますが、剣道は80代でも続けられ、違う高みに到達することが可能です。

それが、「理合いの追及」による剣道の奥深いところです。

若手がスピードや筋力勝負に挑んでも、八段先生はそれに乗らなければ良いだけです。

この点が、一斉にスタートしなければならない陸上や、同じ動きを要求される球技や体操とは違うところです。

剣道上達理論でもし結論を導き出すとすると、

小学生のうちにできる限りの技のバリエーションと神経系を確保

その後はどこまでも深められる理合いを生涯追及すること

が剣道の王道のように感じます。

理合いの追及は、万人が平等に得られ成果も見込めますが、

神経系の確保、動作の習得だけは、小学生でやっとかないと一生身に着かない

というのが本当のところです。

つまり、剣道の上達において最も大切な「技や神経系伝達のスムーズさ」は、それを持たされない人に対しては

絶対的なアドバンテージになる

ということです。

ただし、神経系がいくら確保できていても、理合いをまったく習得しないまま勝負しても、勝てなくなる時期が必ずやってきます。

その時期がおそらく、小学五年の高学年入るころから中学生ぐらいです。

さらに、その上に、中学生では、「大人の体格と成長期が来たかどうか」というこれまた圧倒的な壁がやってきます。

いくら神経系が確保できていて、理合いも十分理解し実践していたとしても、

こどもと大人ほどの体格と筋力の差

がある場合、たとえ小学生時代に日本一が見えたレベルのこどもでも、地域の大人の体格の入賞者レベルにさえ勝負にならず負けてしまいます。

男子の成長期以降の筋力とスピードは、別次元の圧倒的なものです。

この辺りのややこしい条件が、「剣道習得の段階」を見えにくくしているのではないでしょうか?

※その点女子は、男子と違って成長期以前と以後の差がほぼありません。身長差などは影響があるかもしれませんが、それとて男子の成長期ほどのインパクトを剣道に与えることは無いように感じています。

まとめ

・「剣道動作の習得」については、9歳ぐらいがピークで後はどんどん落ちていく。

・得た情報を神経回路と通じて動作に変換する回路の発達は、14歳までで決まってしまう。それ以降は増加しない。

・剣道習得の王道は、小学生のうちにできるだけ技のバリエーションと視野を広げて神経系を発達させ、それ以降は生涯理合いを追及していくこと

この件を管理人が繰り返し述べているのは、

・小学生のうちは基本が大切

・技に頼る剣道は後で伸びなくなるので、技を使うことは制限したほうが良い。返し技などに頼ると将来弱くなる

・いわゆる、きれいな剣道を小学生に求める

というような、正統派(?)な理論にある意味対抗する意味で書いています。

もしこどもさんを日本一に育てようとするのであれば、周囲の雑多な情報や良く聞かれる理論を鵜呑みにするのは危険です。

自分の目を使って幾多の試合を見、自分の感性を信じ、情報をしっかり集めていく必要がある、と、管理人は常々実感しています。

 

皆さんに少しでも楽しんでもらえるよう、ほぼ毎日記事を更新しています。
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