剣道の試合で負けた時~「負け」を成長のエンジンにする方法

January 9, 2020

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日本一を目指すというこどもはこんな子供でした

「負け」の捉え方によって成長度合いが変わる

いきなり結論です。

剣道の試合で、より多く学べるのは、勝った試合より「負け試合」からです。

「負けの捉え方」で、こどもの後の成長具合の度合いが劇的に変化していきます。

社会人の人であれば、これは実体験としてみなさんご存じかも知れません。

仕事を覚えるには、失敗は貴重な経験になります。

次回はこうしよう、もっとこうやってみよう、という意欲を持つには、手ひどい失敗をするのが一番ではないでしょうか?

もちろん、負けて喜ぶ必要はありません。

悔しいのが当たり前だし、次は絶対リベンジしようと燃えるのも当たり前です。

ただ一つ、

・「負け」は忌むべきものではない

・「負け」はお相手から自分の足りないものを教えてもらうこと

・「負け」は次の勝ちのためのステップ

こう捉えることで、それはただの勝ち負けの「負け」ではなく、成長に繋がる第一歩にすることができます。

逆に、一番忌むべきなのは、「勝った負けた」という「バクチ」的な捉え方をしてしまうことです。

この世の中のほとんどすべての事象が「偶然」で成り立っていますが、人間だけはそれを超えることができます。

人間は、「経験から学ぶ」ことができるからです。

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保護者が叱責するのは逆効果

試合会場で、保護者がこどもの負け試合を叱責しているのをよく見かけます。

いつも通りの試合運びができていなかったり、見ていてイライラすることもあったのかも知れません。

でも、一番悔しい思いをしているのは、こども本人です。

しかも、その叱責は、監督を飛び越えてしまっています。

保護者が叱ることによって、こどもは自分の頑張りを否定された気持ちになりますし、そばに監督がいる場合、「こどもを預かっているのに監督としての自分の立場を否定している」的に感じるかも知れません。

そして、団体戦の場合、自分のこどもを激しく叱責しているのを他のこどもが聞いたら、とても嫌な気持ちになる可能性があります。

チームがもし負けたとしても、その子のせいだけではありません。

みんながカバーし合わないから負けた、ということをこどもが思っているのに、保護者が横から「お前のせいで負けたんだ」的に言ったとき、他のこどもはどう感じるでしょうか?

団体戦はチームワークじゃないの?と思うでしょうし、そのチームワークを保護者のかたは最初っから重視してない、とうっすらでも感じてしまうと、チームワークどころの話ではなくなってしまいます。

特に試合会場では、保護者からのこどもへの叱責は良いことは一つもありません。

保護者や指導者が、その場でこどもを叱責するのを見た場合のマズイことはほかにもあります。
こどもが「負けを恐れる」ようになり、勝てる試合にも消極的になって引き分けの山を築いてしまうことです。
ここぞ!というときに思い切って前に出て勝負することを恐れ、叱られないようにしてしまうと、団体戦での勝率ががくんと落ちてしまいます。

引き分けなら叱られない、と思わせてしまうと、勝てるこどもにすべての責任を被せてしまうことになってしまいますよね・・・そうなると団として本当にマズイ・・・

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試合結果を真摯に受け止めれば成長のエンジンになる

もし思うような結果にならなくても、その結果を受け止め続けていれば、必ず経験が積み重なって、成長のエンジンになってくれます。

「あれは審判の誤審で、ほんとはこちらの一本だった」というのが口癖の人(このセリフはいろんなところでよく聞く)は、負け試合が自分の経験として積み重なっていきません。

剣道話とはちょっと逸れてしまうと感じられるかも知れませんが大事なことを一つ。

物事は受け止めることで経験として積み重なりますが、受け止めずにいるとそれはただの偶然の出来事で、雨が降ったり雷が鳴ったりするような自分ではコントロールできない偶然の産物になってしまいます。

こどもの剣道を、偶然に委ねてしまっていいのでしょうか?

野村克也さんが言われていたことに、「勝ちは不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。

負けるのは、かならず理由がある、と考えることで、「試合の勝ち負けは自分でコントロールするもの」という意識が生まれます。

これが、「あれは審判が悪い」とすると試合の勝ち負けは審判に丸投げするものという意識が生まれてしまいます。

「たまたま竹刀が当たっただけだよ、お前は負けてない」という方向にもっていってしまうと、試合はたまたま偶然に支配されるもの、とこどもが思ってしまいます。

負けには必ず理由があり、それを真摯に受け止める、という意識があれば、その経験を生かして、次はこうしよう、もっとこういう風にしてみよう、と成長するきっかけにすることができます。

試合の結果は、偶然や審判が決めてしまうのではありません。

本人の稽古と努力が積みあがって引き寄せたものです。

それを保護者が否定してしまってはこどもがかわいそうです。

保護者のこどもに懸ける言葉は、こどもの心に長いこと留まって「考え方・捉え方」の核になっていきます。
負けを潔く受け入れて「負けはすべて自分が原因」と考えることで、この世の出来事は自分で作り上げていくもの、という意識が根付いて、生きていく上でラクになります。
誰でも人生や剣道を偶然や他人に委ねたくないですよね。
無意識に発している言葉や態度が、こどもの剣道をバクチのような偶然の産物にすることがないよう、気を付けてあげてください。

まとめ

「負けた相手に感謝しろ」というのは精神論では無く、自分の持てるものを出して自分に無いものを教えてくれた相手に対して敬意を持て、ということです。

負けて叱責したり、偶然だよ、審判が悪い、という風に捉えると、貴重な「経験」がこどもの人生から零れ落ちてしまいます。

負けた試合も分だけ成長し、それを元に次の段階へ進んでいって欲しいですよね。

でも、これは大人の方はみんな気づいているかも知れませんが、

受け止めるべき物事は、それを受け止めない限りずうっと繰り返し追いかけてくる

のです。

それを受け止めて消化しないと、いつまでも同じところをぐるぐる回らされてしまいます。

こどもたちは、負けた時の保護者の捉え方を見て、それをそのまま受け入れていきます。

どうか、負け試合を自分の剣道の成長のエンジンにできるように導いてあげてください。

皆さんに少しでも楽しんでもらえるよう、ほぼ毎日記事を更新しています。
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Posted by 管理者