剣道のススメ~「稽古納め」に見る剣道の魅力
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こんにちは!主に剣道少年の保護者に向け全国でてっぺんを取る方法を提案しています。今回は少し季節感を出して「稽古納め」のメリットについて記事にします!
息子の道場では、稽古納めにOBがたくさん帰ってきて、ものすごい盛況です。これはもはや年に一度の自動的同窓会と言えるかも。
うちの道場でも、もう還暦を迎えたOBだとか、県外に進学した大学生とかが親父に挨拶していて、親父はこの日ばかりはめーっちゃご機嫌ですよ~
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「稽古納め」は実家への帰省に似ている
本日12月30日、どの道場でも稽古納めが終わっているでしょう。
空手、柔道他武道全般において、一年の最後の稽古のことを「稽古納め」と称し、OBが一斉に育った道場に帰ってくる「稽古納め」。
その光景を見たら、「帰ってくる場所があるというのはとても幸せなことだなあ」としみじみ感じていらっしゃるかたもいるでしょう。
他のスポーツのことを考えますと、例えばサッカー、野球などのメジャーな球技は、最後の練習の日にOBが一斉に帰ってきて云々、という慣例はありません。
ではなぜ、剣道等の武道にはそれがあるのか?
その理由は、剣道をはじめとする武道の場合、指導者と生徒という一時的なものではなく、どちらかというと「家族」の感覚に近い「師弟関係」が軸になっているからです。
家族が正月になったら帰省する、お盆に帰省する、そのような感覚で、自分の育った道場に「帰省」してきて、家族の長である館長や先生方と交流し、共に汗を流し、家族の絆を確かめ合うのが「稽古納め」です。
同級生のOBが返ってきたら、「久しぶりに会った兄弟」のようにすぐ打ち解けますし、お互いにすぐ、前に一緒に頑張っていた仲間として打ち解けます。
剣道には「稽古納め」があるので、同窓会も、友達と会う約束も必要ありません。
剣道少年たちは生涯に渡って定期的に「帰る場所」がある、これはかなり幸せなことではないでしょうか。

▼剣道を続けるには、剣道から「選ばれる」ことが必要です。
「稽古納め」はこの世界への信頼を育む
ちょっと大袈裟なようですが、今の時代はこどもたちは夢を感じにくくなっています。
今まで安泰だった企業が傾いてリストラになったり、お給料が上がっていかなかったり、大人が閉塞感を感じていれば、こどもも無意識のうちのその閉塞感を受け継いでいってしまいます。
一方で、「これだけは変わりなく続いていく」というものがあれば、そこから得る安心感はとても大きいものです。
一年に一度、帰っていれば懐かしい友に会え、お世話になった先生が迎えてくれること。
ささいなことですが、このような絆が、人を見えないところで支えてくれているのではないでしょうか?
剣道をしていると、稽古納め、初稽古、暑中稽古、寒中稽古など、季節に合ったいろんな稽古が伝統的に受け継がれています。
他の競技では、卒団してしまったら自動的にみんなが集まる場所が無くなる、というのとは違い、このような緩い絆が、剣道の魅力のひとつです。
目に見えないけども、こういう絆が多ければ多いほど、こどもはこの世界を信頼して生きていくことができるようになります。
月日が経っても変わらない光景がそこにある、ということはものすごく幸せであることを噛みしめています。
ごまちゃん、今日はなんだか詩人・・・
毎年稽古納めには顔を出したい、そう思う団がありますか?
ここからは、こどもを持っている保護者のかたがたへの問いかけです。
どのような団や教室でも、「稽古納め」はたいがい行われていることと思います。
部活でも、剣道団でもいいのですが、「こどもが大きくなっても稽古納めに行かせたいな」と思う団がありますか?
そしてこども自身も、「社会人になっても剣道を続けて、ここに剣道を教えに帰ってきたい」と思える団があるでしょうか?
もしそのような団に属しているのであれば、それはとても幸せなことです。
剣道団でなくても、中学や高校で行われる稽古納め、初稽古、合宿などの行事に、卒業しても長く顔を出せるところが一つでもあれば、剣道を続けていかれます。
話は飛ぶようですが、あちこち移籍して渡り歩いている移籍ジプシーや、部活であまり熱心になれず、卒業したあと帰ってきにくいようになるのは、保護者の責任もあります。
戦績ばかりを重視して、不義理をして移籍しまくっても帰ってきにくくなりますし、歓迎もしてもらえないでしょう。
同級生のことをあまり考えずなおざりにしている、という負い目があった場合も、帰ってきにくいかもしれません。
こういう目線を保護者が持っていれば、こどもも自然にそのような考え方を受け継いでくれます。
剣道の魅力は、「緩いけどもずっと続く絆を持てる」ことにあるのですから、そこを知らずただ試合結果だけを追い求めてしまうと、せっかく剣道から得られるものの半分を受け取っていないことになってしまいます。
▼戦績ばかりを求めて移籍を繰り返すと・・・
たった一か所でも、「いつでも帰って来られる場所」がある人は幸福です。
親としては、こどもがそういう場所を持てるよう、配慮してあげて欲しいですね。
まとめ
管理人の家庭でも、こどもたちは計四つの場所で稽古納めを行うことができました。
これから成長するにつれて、全部には顔を出せなくなるかも知れません。
でも、たとえ一か所でも、社会人になっても、還暦を過ぎても(!)顔を出せる団があったらいいなあ、と願っています。
ちなみに、長男の部活動では、稽古納よりも「初稽古」と「合宿」でOBがたくさん帰ってきてくれるようです。
卒業生もたくさん来られ、それを見るたびに、〇十年後もこの光景がずっと続いて欲しい、と親のわたしも願うのです。
皆さんに少しでも楽しんでもらえるよう、ほぼ毎日記事を更新しています。
イラストは無料画像オンリーたまに自作です!

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