剣道での力の抜き方~「しなり」を生んで威力を増す方法

こんにちは!ナビゲータの剣道愛好家・ごまちゃんです。今回は剣道で大切な、「力を抜いて」打つことによってしなりを生み出し、威力を増す方法を記事にします。

素人保護者りゅうかです。
よく「竹刀が走っているなあ~」と思う子供は、どことなく「鞭を振っているように竹刀がしなっている」と感じます。

イケメン剣士JHOです。
そうですね、あれは、打突時に肩や腕に余分な力が入っていないからなんですよ。でも、この「力を抜く」というのは意外に難しいのかも知れません。

力を抜くことの大切さ、竹刀をしならせて威力を生むことは、「強くなる」ために大変有効です!

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鞭・ムチはなぜあんなに威力があるのか

一番わかりやすいので、「鞭・ムチ」を例に出します。

ライオンやクマみたいな獰猛な動物を手なずけるために使用される「鞭」。

ムチで叩かれるのは、棒で叩かれるよりずっとずっとイタイです。

中世のヨーロッパでは、海賊を捕まえたら鞭打ち500回の刑とかで、たいてい打っている途中で痛みのあまり死んでしまっていたらしい。

その威力はどこから来るのか?そこに、剣道で「力を抜く」ことの大切さのヒントが隠れています。

ムチは、「しなり」があります。

しなりがあるために、先端に行けば行くほどスピードが増し、威力を発揮します。

物理的な数式などはよくわかりませんが、根本の部分と先端のトップスピードは、指数関数的に増えていくでしょう。

関節を柔らかく使い、力を抜いた竹刀さばきを「鞭」と考え、関節に力が入った竹刀さばきを「棒」と考えると、竹刀の先に載るスピードと威力はどちらがどれほど大きいか、ラクに想像できます。

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イメージすることによって「しなり」を生む方法

人間には関節があり、それを柔らかく使うには力が入っていると難しいです。

力を抜いて、ブランブランさせる(つまり鞭のように柔らかくする)ことによってその力が竹刀の先端に伝わり、剣先がスピードと威力を増すと、剣道が段違いに違ってきます。

初心者はうまく「力を抜く」ことができません。

その原因は「緊張」です。打とう打とうと緊張するとガチガチになって関節が固まってしまい、竹刀もまさに「棒振り」になってしまいます。

一方で上手に力を抜いていると一見ラクに打っているようでも、剣先の力は比べようがないぐらい鋭い。

でも、力が抜けない。どうやって力を抜いたらいいのか悩む人も出てきます。

そういう場合、「イメージの力」を利用するのが有効です。

ものすごく簡単なもので、濡れた手の水を勢いよく切る動作を想像してください。

手の水を切る際に手をどういうふうに動かすかを想像する、それがまさに「手を鞭のように使って先端に力を与える」動作です。

手の先に水を集めて、ひゅんっと水を切るには、腕、手首、手の指柔らかいままにして、ブランブランさせますよね?

間違っても、間接を固めて、ロボットみたいにまっすぐにして動かしたりしませんよね?

そんなふうにすると、水を切ることはできません。

濡れた手の水を切るとき大事なのは、最後だけ、手首を強く振って、ぴゅっと水を飛ばすことです。

竹刀さばきも同じです。

振りかぶりから振り下ろし迄、関節を固めず柔らかいまましなりを生ませ、最後だけ手の内を締めて竹刀の先端から力を放つような感じに振ってみてください。

腕や手首、竹刀は実際に鞭とは程遠いものです。

でも、あくまでイメージとして、鞭を扱うように柔らかく使うこと。

濡れた手の水を切るようなイメージで、竹刀の先端から力を放つ(イメージ的に竹刀の先から水を飛ばす)ような感覚で振ってみる、

そうすると、「上手に力を抜く」コツのようなものがつかめると思います。

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動作の起点から先端までが遠いほど先端は威力が増す

竹刀を鞭のように使って剣先に威力を増すには「力を抜く」こと。

力の抜き方は、イメージとして「竹刀の先から水を飛ばして切る」感じで。

そのような感じで進めてきたとして、「鞭のように竹刀を使う」ための最終地点として、肩からではなく肩甲骨から竹刀を振る、ということについて述べます。

ライオンを調教するムチは短すぎると痛みが少なくて調教できません。

できるだけ長いほうが威力も増えるので、扱える範囲で長めのムチを使うほうが有効です。

人間の竹刀操作についても同じことが言えます。

竹刀をムチとして考えると、動作の起点と竹刀の先端の距離が大きければ大きいほど、先端へ行く力は増します。

つまり、肘や肩から打つより、肩甲骨から動作を起動させると、竹刀までの距離が長くなって力が倍々に増えていきます。

肩甲骨から打ちなさい、と口で言ってすぐにできるほど簡単ではないにしても、常日頃から、肩から打たず背中から打つ、ということを意識しておくとだんだんコツがつかめてきます。

強豪道場のこどもは日常の稽古から、「大きく振りかぶって伸び伸びと」と耳にタコができるくらい言われ続けて、竹刀を大きく振ることを体に叩き込んでいきます。

もちろん、小さく早く打つこともできたほうがいいのですが、それは飽くまで、「背中から大きく打つ」ことができて初めて小さく打つこともできる、というもので、順序が逆です。

肩から打るより背中から、柔らかい関節を通じて力を伝達し、最後に手の内をきゅっと締めることで竹刀の先端から力がほとばしる感じをイメージして素振りをしてみてください。

だんだん、力を抜いて打つ、背中から打つことの意味が分かってきますし、竹刀操作を鞭を扱うように、という意味も分かって実践できるようになります。

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強豪道場で教えること

一番簡単な「力の抜き方」

上記のような方法の他に、一番簡単な力の抜き方があります。

それは、「ともかく限界まで稽古をして、ヘロヘロになった後に飛び素振り200本する」ことです。

飛び素振りでなくても、かかり稽古でも地稽古でも合いがかりでもいいです。

疲れ切っているときは、力を入れようとしても入りません。

それでも「大きく振れ」と言われた場合、否応なく力を抜いたまま竹刀操作を大きくすることを考えて、実行せざるを得ません。

何度やっても違う、違う、と言われ、へとへとになってやけくそ気味に大きく打った打突が、

「それだ、その打ちだ、やればできるじゃないか」

と言われたことがある人もいるかも知れません。

誰でもできる、最も簡単な「力を抜く方法」とは、単純に「力が入らないまで稽古する」ことなのですが、こちらを日常的に実行するにはそれなりの環境と覚悟が必要かも知れませんね。

まとめ

「力を抜くこと」は剣道に限らず、球技でも水泳でもなんでも同じかも知れません。

余分なところに力が入るとストロークも弾みを喪いますし、瞬発力も失ってしまいます。

野球のイチロー選手を見ても、往年の落合選手を見ても、力が入っているようには見えません。

ふわっと構えて、打球の一瞬に瞬間的に力を放つ感じです。

ところで、ネット上に、武道において、力は「入れる、籠める」ものでは無く、「放つ」ものだ、という表現がありました。

秀逸で的確な表現だと思いました。

濡れた手の水を切る動作にしても、水を手の中に入れるのではなく、「自分の体から外に放つ」動作です。

武道は特に力を「放つ」ものです。

ほんのちょっとしたイメージですが、ここに、「劇的に上達する」コツが潜んでいます。

こういったコツをこのサイトでは満載して、これからも更新し続けていきますので繰り返し読んで、お子さんを日本一に導いてあげてください。

 

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