剣道の見取り稽古の目的~絶対に押さえておきたいこと

February 21, 2020

こんにちは!ナビゲータの剣道愛好家・ごまちゃんです。主に小学生剣士を持たれる保護者の方々向けに記事を更新しています。今回は「見取り稽古」の目的について、絶対に押さえておかなければならない点をお伝えします!

素人保護者りゅうかです。
今息子君が足が調子悪くて・・・成長痛の一種で、踵の骨がまだ柔らかくてガードしきれず、筋が炎症を起こしていると診断されました。シーバー病、との診断です。▼下記参照。詳しくは専門医に見てもらってください。

シーバー病

イケメン剣士JHOです。
ぼくも踵痛くなったことがありました。ときどき休んだりして、だましだまし稽古しましたが・・・

こどもが怪我をしたり故障したりしたさい、見取り稽古をさせることも多くあると思います。ただ、「見取り稽古」はどういう考えで、何を目的にするかによってものすごく結果が変わってきます。

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「見取り稽古」は「認識を広げる」ためにする

ケガなどで稽古できないなら見学をする、というのはどんなスポーツでも広く行われていることです。

ただ、「何のために見取り稽古をするのか」の目的をきちんと押さえておかないと、効果が半減以下になってしまいます。

答えは・・・

「見取り稽古は認識を広げるためにする」です。

認識とは、「ここまでは上達できる、上手になれる」という範囲のことです。

人間は、自分の見たことのあるレベルの範囲でしか成長できません。

「より高度なものを見る」ことによって、自分の中の「水準」を少しずつ高めていくこと、それが見取り稽古の目的であり最終目標でもあります。

剣道では、その教室ごとに「普段行われている水準」が固定されます。

こう言っては実も蓋もありませんが、そういう意味で、普段稽古に行っている教室では、「見取り稽古」にはなりにくいです。

そこにある「水準」はもう身に沁みついているので、認識を広げる手助けにはなりません。

そこで、見取り稽古として一番効果的なのは、

・各種試合・大会

・大人や高校生が稽古している稽古会

・強豪道場の稽古場

になります。

ケガや故障などの事情で見取り稽古をしたい場合、指導者に頼んで、大人の稽古会を見に行かせてもらいましょう。

各種試合も、見取り稽古の絶好の機会です。

それらの場所では、自分の見たことのない剣道が繰り広げられていて、自分が視覚的に持っていた水準が大きく引き上げられる可能性を秘めています。

大人や高校生が任意で行う稽古会は、地域に必ず三つや四つはありますし、こどもが見学しても全然大丈夫です。

指導者に聞けば場所や日時を教えてくれますし、見学に行くことを伝えておいてくれます。

指導者も剣道家である限り、どこかでご自身の稽古をしている可能性が高いので、聞いてみてください。

各種試合や大人の稽古会を見学すれば、普段の教室の見学の何十倍と認識を広げることができます。

強豪道場などに見学行かれるのがベストなのですが、これは道場間のやり取りがややこしく人の動きが制限されますので、見取り稽古には不向きです。

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動画を見るのも見取り稽古になるの?

見取り稽古について、動画を見るのも見取り稽古になるかどうか、を考えてみましょう。

今、ユーチューブなどでたくさん剣道の動画を見られます。

動画を見ることは、見取り稽古の代わりになるかどうか、と言う点は正直「見ないよりもマシ」程度だと思います。

実際に見ることと、動画で見ることはどのくらい差があるかというと、

・好きな歌手のコンサートに行って直接味わうことと、テレビや画面越しに見たり曲を聴くこと

・ジェットコースターに乗っている動画を見るのと、実際にジェットコースターに乗る

ぐらいの差だと思ってください。

あるいは、スタンドで野球観戦することと、テレビで観戦することの違いです。

テレビのほうが細かい部分がよく見えるし、解説者の解説もついているしわかりやすい。

でも、実際にスタンドで応援したことのある人はわかると思いますが、テレビでは、スタンドで見る情報の何万分の一しか伝わっていません。

今、大手学習塾で「衛星授業」というのがあります。

衛星授業を受ける生徒の大半は居眠りをしたり、息抜き的に受講しているらしいです。

つまり動画では肝心な息遣いが伝わらなくて、「へー凄い」で終わってしまう、ということです。

ちなみに動画を見て賢くなるなら、こどもに朝から晩まで教育番組を見せればいいですが、それでこどもが賢くなることは絶対にありません。

極端な話ですが、九州学院の大将の試合動画をユーチューブで見るよりも、地元の大人の稽古会に見学に行って直接やり取りを見学するほうが、小学生にとって体感するものがはるかに多い、ということです。

認識は「体感」によってでしか広がりません。

動画を見ることは全くの無意味である、ということではなく、見ないよりも見たほうがマシ、というのはこういうことです。

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見取り稽古ではどこを見るのが効果的か

こどもを大人の稽古会や各種試合の見学に連れて行って、どこを見るか、という点についてです。

これは、言葉で伝えにくい点ではありますが、管理人の拙い言語能力で精いっぱい、表現するとすると・・・

身体的な動きも見ることは大切ですが、その奥にある「やり取り」を見てほしい、ということです。

剣道では「動きの『う』を捉える」とか、「先を取る」とか、「機を見る目」などというような、「動きの奥にあるものを見ようとする姿勢」が大切です。

こういうものを見るのは、自分が稽古をしていてはなかなか客観的に見ることができません。

見取り稽古の時こそ、この「動きの奥にあるものを見ようとする」目を養ってください。

コツとしては、「一瞬先の動きを予測すること」です。

大人の稽古会では「地稽古」が主な稽古方法になると思いますが、どちらかの人になったつもりで、次はどこに打つ、こういう風に仕掛ける、という予測をしつつ、予測通りにいくかどうかを楽しむ、というような感じで見ると良いです。

最初は、ことごとく外れてしまうかも知れません。

この先生の動きは予測できるけど、この先生はまったく予測ができない、という場合もあります。

「こう動くと予測できているのに、なぜかそれに対応できなくて合わせてしまって結局打たれた」

「自分だったらこう動く」

などを想像しながら見ると、「人対人」の流れややり取り、合気の状態、気の流れが感じ取れるようになります。

剣道は、「型」と「基本」は決められていますが、結局は「対人競技」です。

お相手と心の中でやり取りしながら、「自分の世界にお相手を惹きこむ」ことができる人が「強い」のです。

特に小学生の間は、体格の差もさほどなく、発育具合や運動神経が追い付けないほど離れている、ということはありません。

そこで決め手となるのは、こういう心理的な、内面の「やり取り」の豊富なこどもが常に有利になる、ということです。

見取り稽古で学ぶのは、「体の動きそのものではなく、内面のやり取り、気の動き、気の流れである」と認識してください。

もちろん、剣道的な動きが参考になる場合もあります。

自分より上手な人の足さばきや打突の姿勢などを参考にして、取り入れようと思っても大丈夫です。

ただし、動きを取り入れる場合、人によって手足の長さが違い、運動神経も違います。

体の使い方も重心も、自分とまったく同じな人はいない分、動きそのものを真似しようとしても限界があるかも知れません。

一方で、「やり取り」「合気」「動きの前にある心理」「攻めや仕掛け」に関しては、いくらでも真似ができ、深めていくことができますので、そちらを重点的に見て、取り入れていってください。

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まとめ

怪我をしたときなど特に、稽古ができないで焦ってしまうこともあるでしょう。

一方で、そういう時こそ「堂々と見取り稽古できる」チャンスです。

普段稽古をしていたら、自分の認識の範囲内で動きを滑らかにする訓練しかできません。

剣道に対する認識を広げる、という点に関しては、体を動かす稽古よりも「見取り稽古」のほうが適しています。

大人の稽古会に見学に行ったり、試合をゆっくり見ることも、自信が稽古をしていたり選手だったら気忙しくてなかなか難しいでしょう。

ゆっくり見取り稽古ができるチャンスを逃さないようにしてください。

見取り稽古をしっかりした後、急に剣道が変わったりすることがあります。

実は、管理人の長男は、何年か前、手を骨折して剣道をしばらく休みました。

今から思えば、あの骨折した時期に試合をゆっくりとたくさん見ることができ、剣道が大きくスケールアップしたきっかけの一つになった、と今では感じています。

皆さんに少しでも楽しんでもらえるよう、ほぼ毎日記事を更新しています。
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