少年・中学剣道での「逆胴」の有効性とは?

March 20, 2020

こんにちは!ナビゲータの剣道愛好家・ごまちゃんです。今回は、最近試合でもよく見かけるようになった「逆胴」の打ち方や有効性全般を見ていきます。

素人保護者りゅうかです。
これは個人の感想ですが、明らかに三年前よりも、今のほうが逆胴に旗が上がりやすくなっている気がします。

イケメン剣士JHOです。少し前まで逆胴は稽古メニューに入っていなかったのですが、それではまずいと最近稽古メニューに加えました。技は豊富なほうがいいですからね。でもその効用や有効性については、はっきりとしたことは掴めていません。ただ、たぶんこういうものだろうな、と漠然とは思っています。

今回の記事は、剣道の地域性や好み、こういうことだろうというような憶測も入っていますので、ご了承ください。でもきっと新しい発見があると思います!

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日本一を目指すというこどもはこんな子供でした

「逆胴」は稽古や試合でもよく見られるようになった

これは、管理人が実感しているところです。

逆胴が代決や延長で決まることが多くなり、「技の一種」として認知されるようになりました。

この逆胴が認知されつつあることの背景に、

小中学生が、「三所隠し」を連発するようになった

ことが原因にあるように思われます。

三所隠しはとても便利な防御法で、これをされると逆胴以外に打つところが無くなります。

そして、相手が中断の構えからぐいぐい攻めて入ってきて、その圧迫がイヤな場合、三所隠しをしつつ間合いを詰めて鍔迫り合いに持ち込んだりすることもできます。

三所隠しは試合に勝つ強い道場のこどもたちでも好んで(?)多用するのも見かけますし、これをすると引き分けに持ち込むことも比較的簡単にできるので、蔓延(大袈裟ですが)しているのかも知れません。

この「三所隠し」を破るための逆胴は、積極的に一本にとって本来の構えを取り戻させる、という審判側側の意図や剣道界の意図が、逆胴に込められているのではないでしょうか。

コラム・最強の構え(アイデア)

三所隠しは、面と胴を同時に防げる構えで、小中学生で結構多用されています。

でも、三所隠しでは逆胴ががら空きになってしまいます。

そこで、管理人の息子たちが考案した最強かつ鉄壁の構え(あくまでネタですが)を紹介します。それは・・・

ジャーン!!←効果音。

三所隠しと同じように左手と竹刀で胴と面を防ぎつつ、右手は胴に巻き付けて逆胴を防ぐ!

これなら、面、胴、逆胴防御もバッチリ!

と言ってやって見せてくれました。

でも逆胴打たれたら、右手に直撃するで?と聞くと、

「コテをハメとるんだから大丈夫!」と力強い返事がw

てか、この構えしてたら、自分が全然攻撃できんのだけどwwwww

三所隠しは便利!でも、構えを崩し、攻めを習得するチャンスを逃してしまう

三所隠しは、防御方法としてはものすごく便利なものです。

面と胴を同時に防げ、そのまま前に出ればお相手の「攻め」を無効にできる。

攻めがぐいぐい来るのを嫌がって三所隠ししつつ間合いを詰める試合は、ありふれています。

何なら、かなり大きい大会の決勝戦でも頻繁に見かけます。

でも、この「便利さ」と相反して喪うものがたくさんあります。それは・・・

「構え」と「攻め」の重要性を理解しないまま、高校に上がってしまう

ということです。

「中断の構え」は、攻撃と防御の双方に効果がある最も合理的な構えです。

構えている時点でお相手に打たせない防御になり、同時に攻めを効かせられる、日本の剣術の歴史がすべて詰まっているのが「中断の構え」なのですが、「三所隠し」はそれを上回る便利さがある(らしい)。

特に、「攻め」を効かされてイヤな時に、三所隠しをしたら攻めから逃れられ、おまけに間合いも詰められます。

ただし、この便利さに慣れてしまうと、中学ではすぐに反則を取られてしまいますし、高校に入って「突き技」が入ると、とたんに困ってしまいます。

三所隠しで「突き」は防げませんし、「構えからの攻防」という剣道の醍醐味を知らないまま大きくなる後の弊害は大きいです。

管理人が撮った動画で、三所隠しで防いで間合いを詰め、お相手の攻めから逃げるシーンはたくさんあるのですが、こどもの動画だし、動画から名前を完全に消す編集技術を持っていないので載せることができません。

これは強豪と呼ばれる道場でも例外ではありません。

世間には、小中まではものすごく名を馳せていても、意外とインターハイや全日本で活躍できない道場がたくさんあります。

逆に、小中ではそれほど有名では無くても、全日本覇者を出したり、実業団で大活躍して名を馳せる道場もあります。

大きくなればなるほど、高段者になればなるほど必要なのは、「構え」と「攻め」をいかに効かせるかが重視されます。

三所避けを多用してその便利さに慣れてしまうと、その二つの要素を身に付ける習慣も技術も無いまま勝つことを覚え、それが通用しない高校以降で急に戦績が落ちて意欲を失ってしまうかも知れません。

▼攻めの大切さはコチラ

攻めの大切さを教えるとっておきの方法

▼構え大切さはコチラ

構えの大切さを教えるとっておきの方法

逆胴を打てる=技の多彩さと攻撃の幅を広げられる

試合をしているこどもにとって、逆胴を打たれることは非常にイヤなものです。

しかもそれが一本に繋がる、となると、おちおち三所隠しをしていることもできず、緊張しっぱなしになります。

一方で、本来の「構え」と「攻め」が最も有効である、それが理解できるので、小さいうちに「三所避けができない不便さ」を経験しておくことが必要でしょう。

最近では、稽古メニューに「逆胴」を入れる道場も増えてきています。

逆胴はいろいろな打ち方がある、と言われていますが、注意すべきことは同じです。

・思い切って間合いに踏み込み、お相手の手元を上げさせる

・胴を斬り下げる感覚で、刃筋を立てて「刃が胴に当たる範囲が広範囲になる、つまり長く引き斬る」ように打つ

・打った後、思い切って斜めに下がってお相手にメンに乗られないようにする

といったことに留意してともかく数をこなすこと!

踏み込みの力強さとか、声とか残心は、他の打突と全く同じです。

ただ、逆胴は、メン、コテ、胴が「刃を押す」ことによってお相手を斬るのとは逆に、「刃を手前に引く」ことで胴を斬り下げるようになっています。

そして、逆胴は「左手中心」なことには変わりありませんが、右手で刃筋をコントロールする意識も必要になってくるでしょう。

稽古の練度が低いぶん、あまり上手では無いかもしれませんが、こんな感じです。

逆胴の稽古

もう少し思い切って間合いに入ってもいいかもしれないですね。

もともと日本人は、包丁の使い方でも他の民族と違って、「引きながら切る」ほうが得意です。

日本料理などのお店では、よく砥がれた包丁を引いて刺身などをすっきり切ると、断面が滑らかで、押し切ってぶつ切りになっているような刺身とは同じものとは思えないほどおいしくなります。(ぶつ切りだと、組織が潰れてしまって舌触りが変わってしまう)

逆胴は稽古すればするほど練度が上がり、実は日本人の体の使い方に一番しっくりくる技の一つなのかも知れません。

まとめ

ここからは実体験です。

管理人が少年剣道を見た試合の数は、大げさでなく、日本で上位5%に入るぐらい多いかも知れません。

そんな中、大会の決勝戦など高度な試合であればあるほど、なかなか勝負がつかず、一本で勝負が決まったりしますし、代決に持ち込まれることも多くなるのを見てきました。

高度な大会の決勝は、実力も伯仲して、お互いに一歩も引かず、激しい攻防が繰り広げられます。

そして、そういう場面でこそ「逆胴」で勝負が決まることが多い印象を受けました。

もうお互い技を出し尽くして、これ以上決め手がない!

そんな時、ふいに逆胴がぱかーんと大きな音を立てて入ると、今まで膠着していた空気が一気に動いて旗がババっと上がるのです。

打たれた側は意表を突かれていますし、打った側はほぼ捨て身で自分のすべてを出し尽くしているので、誰も文句が出ない一本になります。

やはり、「逆胴」というのは技の一つとして持っておくほうが有利になります。

まだまだメインの技として認められていない感じの逆胴ですが、習得しておくと、周辺も「三所避け」の便利さに頼らなくなり、全体のレベルも上がってくると思います。

稽古のメニューにぜひ「逆胴」を加えておくことをおススメします。

 

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