剣道は「言葉」によって上達する~「剣道ノート」の書き方!

June 13, 2020

こんにちは!ナビゲータの剣道愛好家・ごまちゃんです。今回は、2020年2月から始まっているコロナのおかげで試合中止、稽古中止になっているこどもさんとその保護者に向けて、来たるべき再開の時に向けて今しかできないことを探ります。それは、対面稽古や試合ができなくても実践できる大切なことです。

素人保護者りゅうかです。
後から振り返れば今このときのことを懐かしく思うのかも知れませんが、インターハイや全中が無くなって辛い思いをしているお子さんや保護者の方に少しでも前に進んで欲しいですね・・・

イケメン剣士JHOです。今できることをする!ほんとにこれしかありませんね。「言葉にすること」とは具体的にはどのようなことなのでしょうか?

それを今から説明していきます!
実はこれは、些細なことでも最も大切なことですし、他の競技や人生においても非常に大切な要素なので参考にしてください。

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「剣道ノート」を書いていますか?

「剣道ノート」とは、稽古や試合で感じたこと、改善点などをノートに記して後に振り返るためのものです。

これを書くように指導している先生方や部活、道場も多いと思います。

ただ、「剣道ノート」を書いている人が、剣道少年の全体の1割、それを活用しているかどうか、生かせているかどうかは、おそらくノートを記録している人の1割ぐらいのものでしょう。

管理人の狭い見聞ですが、個人の剣道ノートは「各道場の試合スコア、試合歴、優勝歴などの記録」と同じものです。

これらの記録をきちんと残している道場は、県全体を見渡しても5%ぐらいなので、個人でもその統計と大差ないと思われるからです。

・創設以来の団員の名簿がすべて保管されていますか?

・15年前の年間試合とメンバー、戦績が記録に残されていますか?

・過去各種試合で優勝した際のメンバーがすぐに検索できますか?

こういった記録が残されている道場は、いわゆる「強豪道場」であり、「全国区の道場」と言えるでしょう。

なぜなら、こういった記録を残すことが力の蓄積に繋がり、その地域で突出した力を持つ条件だからです。

個人でもそれは同じです。

個人できちんと記録を付け、思いを言葉に残すことによって、剣道で培ったものが継続的に自分の内部に累積されて一年、二年経つと大きな力となって差が着いてきます。

もちろん、稽古をしたり試合をしても内部に力は蓄積していきますが、それだけでは足りません。

記録を残す=思いをアウトプットして目に見える形にして残す

ことで、その後の成長が爆発的に違ってきます。

このような重要なことであるにかかわらず、剣道ノートを書いている人は全体でも少数ですし、各道場できちんとスコアを保管しているところも少ないのが現状です。

それは一重に、「言葉にして記録を残す」ことの効用や重要性を知らないからです。

▼スコアを残すことの重要性とは?

剣道で強くなるには「スコア」と「名簿」を保存すること

コラム:キャッチボールで気づいたこと

ここで管理人の個人的な体験です。

新型コロナのおかげで対面稽古ができなくなり、こどもとできる些細な体力づくりで、「キャッチボール」をしていたときのことです。

管理人は野球経験はありませんし、肩も強いほうではありません。

ボールをうまく投げられないので、こどもにいろいろアドバイズしてもらいながら、投げていくうち、面白いことに気付きました。

「もっと体勢を低く」

「ボールを手から離すのをもう少し高い位置で」

「体を真横にして、体の後ろから投げるつもりで」

こんな感じのことをこどもにポンポンと言われて、その都度調整していくうち、わずか30分ほどで投げる距離が倍近くに伸びました。

このときしみじみ、「改善点を言葉にする、できにくくでもしようと努力する」ことは非常に大切であることを身を持って学びました。

剣道ノートに何を書くか

スコアを付けることや「記録を残す」ことの大切さ、改善点を言葉にすることは非常に大切です。

そのために「剣道ノート」を書かせたり、指導者が指導をしたりしているのですが・・・

実際に何を「剣道ノート」に書けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

〇月▽日

対××道場との試合、中堅で出場。コテを取られて負けた。僕が取り返せなかったのでチームも負けてしまい、悔しい思いをしました。

前の人の戦いぶりを良く見て、流れを読んで試合をしようと思った。

剣道ノートにこのようなことを書くこどもも多いと思います。

しかし実は、この書き方ではあまり意味はありません。

なぜなら、このような情報は、「スコア」を記録していたらすぐにわかることだからです。

個人が剣道ノートに描く項目はもっと具体的な、「思いつき」や「ひらめき」「心のままの言葉」であるほうが良いです。

剣道ノートを書いて部長や顧問が閲覧する場合もあると思いますが、そういった「他人の目を気にする」感じのノートは、実はあまり意味を為しません。

コツは、「客観的でなく、具体的なこと」に絞る、これだけです。

別に改善点を無理に書く必要もありません。

今日の試合の相手は、過去に何回か個人戦で当たった○○君だった。

勝率は五分五分で絶対負けたくないと思って気合を入れて行った。向こうも同じ気持ちだと思う。

前に胴を抜かれたのでメンを行くのに慎重になってしまった。

○○君も同じだろう、なかなか前に出て来なくて、イライラした。

そこで焦ってメンに行こうとしたらコテを取られた。

ひょっとして、イライラしたから負けたのかな。

このような書き方だと、後で読み返してすぐにその場の感じが思い出され、自分の心の動きや相手との関係性が試合にどのように影響してきたかを記録に残せます。

客観的な記録は、スコアを見たらそれで済みます。

でも心の内部は自分自身でしかわかりません。

剣道ノートには、「自分の分身をノートに移していく」感じにすると良いです。

そうすれば、ノートの中には永遠にそのときの自分を封印できます。

「もっとこうしたらいいのではないか」というのは、後で振り返って感じればいいことです。 

▼伝統やブランドは「積み重なって」いくものです

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剣道ノートの活用法~書くことに意味がある

世の中には日記を書いている人がたくさんいます。

TwitterなどのSNSを発信している人もいます。

しかし、SNSなどは常に「どう見られているか」を意識してしまうので、純粋な日記とは言えません。

一方で剣道ノートも

「人に見せるために書くのではない」ことを徹底しましょう。

自分はこう思う、こうしたかった、でもこうはならなかった、相手もたぶんこう思っていたと思うなど、徹底的に自分の内部を掘り下げていくだけでよいです。

特に注目したいのは、「自分の心の動き」です。

相手の第一印象。体が大きかった、怖いと思った、緊張した、以前試合したことがあるかどうかなど

試合中の自分の心の動き。三所避けされてイライラした、これはダメかもと思ったりしたなど

試合全体の感想。あと一つ勝てば決勝だったので力が入った、以前当たっていて負けたことがあるチームで絶対に負けたくなかったなど

剣道は技術や実力などと同じように、心理的な要素で決まることも多いです。

技術や実力は稽古で培えますが、心理的なものは「記録する」ことによって補強されていきます。

後で読み返すことが無くても、「記録していく」という姿勢が後々に大きな力となって自分を後押ししてくれます。

▼こういう時こそ剣道の疑問を追及せよ

剣道で「自分から打て」の意味とは?

コラム:イチローや将棋の藤井七段のおはなし

みなさんもよくご存じと思いますが、イチローや将棋の藤井七段は、ノートを欠かさず記録していました。

対戦した相手の癖や攻略法など、小学生のころからずっと付けていて、ものすごい量になっていたらしい。

先ごろ亡くなった野村克也監督も、記録魔でした。ボヤキ戦術なども、膨大な記録から割り出したバッターの弱点や心理を把握していたからこそ有効だったのです。

突出した方々はみな例外なく記録魔なのか、記録魔だから突出したのか、どちらが先かわかりませんが、たぶん、

記録魔であることが彼らを一流の有名人にした

のが正解です。そこが「普通の人」と「一般人」の分かれ目なのではないでしょうか。

「剣道ノート」で「過去の自分」を味方に着けよう

これは剣道に限らず、すべての分野に言えることです。

「記録を残す」ことは、「過去の自分を味方に着ける」ことと同じです。

その場限りの行き当たりばったりでは、過去の自分はそっぽを向いて、ちっとも今の自分に協力してくれません。

このことは、少し世界を見ればわかります。

〇伝統ある道場では「記録」が大切にされ、過去からの蓄積がプラスアルファとして今のこどもにも有利に働いている

〇歴史のある地域や国は、過去から引き継いだ遺産があってそれを有効に活用するだけで観光客を呼んだり町を活性化することができる

〇人類が生まれて6万年と言われるが、「歴史」は人類が「文字」を手にして記録を残し始めた約五千年前から始まって急速に発達した。(つまり文字で記録を始めるまでの歴史は何万年もずうっと発達が停滞していて狩猟石器時代から抜け出せなかった)

話が大袈裟にすぎるようですが、「記録をつける」とは、何万年もの人類の歴史からすれば、石をスマホに変えるぐらい急速な進歩をもたらすものです。

言葉によって自分の心を取り出して外部に定着させ、受け継ぐことができるようにすること、これだけで革命的で爆発的な進歩がもたらされることは、人類が証明しています。

 

まとめ

イチローや藤井七段、野村克也さんがあのようになったのは、「記録」によって過去の自分を味方に付けていたことによるものです。

もちろん才能はありますが、その才能も「コツコツ記録を付けることができる性格」によるものが大きいでしょう。

剣道ノートは、過去の自分を味方に付けて、今の自分を後押ししてもらうためのものです。

自分が付けている剣道ノートの一行一頁が、積み重なって、一冊になるころには何十人、何百人の過去の自分が今の自分を後押ししてくれます。

今の自分の後ろに、何千人もの過去の自分が応援してくれ、一緒に戦ってくれている、というのは非常に心強いですし、過去の自分を味方に着けることは、外部のどんな味方よりも有益なアドバイズと力をもたらしてくれます。

この感覚を一人でも多くの人に味わっていただきたいと、管理人は考えています。

ちなみに、この「てっぺんを目指す剣道」も、一種の記録です。

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