剣道の団体戦でうまくいかないときはオーダーを変えるよりもメンバーを変えよ!

 

こんにちは!ナビゲータの剣道愛好家・ごまちゃんです。更新ペース遅くてすみません💦。2021年3月現在、まだまだ試合が始まっていません。でもこんな時期だからこそ、「客観的、理論的に剣道を捉える」チャンスです。そこで本日は、団体戦でうまくいかないときに圧倒的に効果を発揮する「メンバーを変える」ことについて考えてみましょう。

 
 

実は、団体戦で勝てるチームの実力が必ずしもみんな強いとは限りません。個人の強さだけでメンバーを組んでみて、どうやってもうまく機能せず個人の力が発揮されない場合、実はオーダーを変えるのは最悪の選択です。一番機能するのは、「メンバーを変える」ことです。これ以上に効果の上がる方法はありません。

 

団体戦のメンバーを選ぶとき、個人の強さを見たり、学年を揃えることだけに固執するより、思い切ってメンバーを変えてみるのが一番です。

今回は、「メンバーを変える」ことの効能について深堀します。

メンバーを変える権限を持つのは指導者のかただけですが、指導者以外でも理解しておいて損はないので記事にしました。

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ここで野球の話になりますが、読売巨人軍は言わずと知れた人気チームです。

お金もしっかりあるので、他球団から優れた選手を集め放題だったり、人気があるのでメンバーを集めやすいでしょう。

そして、よその団の四番級をかき集めてチームを作って、往年の名選手を監督に据えても、さっぱり勝てなかったりします。

剣道でもこれと同じ現象が起きることがあります。

メンバーが大勢いて、「誰がどう見ても強い子」を選抜して、絶対に勝てる!と思えるチームが出来上がったとします。

そして自信満々で新チームを送り出し、どんどん試合に出して、圧倒的に勝てそうに見えるのに、なぜか全然勝てません。

一度や二度ならまだしも、実力的にはどう考えても勝っている、と思われるのに、へんなところで負けてしまう、あるいは、勝てそうなチームにさえ負けてしまう場合、どうしたらいいでしょうか?

実は、そういう場合、たった一つの打開策は「メンバーを変える」ことです。

これ以外に、本来の位置を取り戻す方法はありません。

団体戦を固定メンバーだけで決めるのは非常に危険です。

特に、実力に見合った結果が出ない場合、

強さのみで選抜している、同学年を五人揃えたい、などいろいろな理由でメンバーを決めていると思いますが、三か月待ってみて全然結果が出ない場合、一度固定メンバーを外して、他のメンバーを起用すると、嘘のように停滞が解けてうまく機能し始めます。

一番マズいのは、オーダーをあれこれいじくりまわすことです。

オーダーをいじくりまわしてみても、停滞した悪い「気」はそこに淀んだままで、ずっとそれを引きずり続けます。

▼オーダーを変えるのは悪手です。

オーダーは固定したほうが良い

メンバーを思い切って変える「効能」とは

団体戦で実力が発揮できないとき、オーダーを変えることが悪手でありメンバーを変えるのが唯一無二の方法、と述べました。

ここで、剣道の団体戦について考えてみましょう。

子供たちの剣道の質や性格、その上に保護者や指導者の人間関係や剣道に対する姿勢、総合力が団体戦に表れてきます。

これは以前にも記事にしましたが、団体戦は選手のみならず、保護者、指導者、それらの人間関係の「総合力」が結果に表れてきます。関連記事はコチラ。

剣道の団体戦は「総合力」で決まる

総合力は、団体戦に関わるすべての構成員の足し算、引き算を全部合わせたもののことです。

総合力、ということは、「同じ構成員同士でいくら順番を変えても、出てくる結果は同じ」ということです。

しかも、そのメンバーでやってみて三か月結果が出ないんであれば、そのメンバーが持ち寄った力はそれが定位置、ということです。

例えば、5+9-5と、-5+9+5の答えはどちらも同じ9である、ということと同じです。

あるいは、5×9×-5と、-5×5×9は、どう順番を入れ替えても、同じー225にしかなりません。

総合力、とはそういうものです。

ではここで、新しい数字の2を入れてみましょう。

掛け算でも足し算でも、違う答えが導き出されます。

しかも、その2は、×2なのか、÷2になるか、あるいはー2なのかも未知数です。

わかっているのはその数字が2である、ということだけで、実は掛け算でとんでもなく大きな数字が出るかもしれないし、-同士掛け合わせると+に転じたりする場合もあります。

未知のメンバーを使う、と言うことは、チーム全体にとんでもない変数をもたらす可能性がある、と言うことです。

見た目は、2という小さな数字だとしても、それが掛け算だったり、あるいは2乗という乗数だったりする可能性もあります。

そうなると、予想もつかないほどの爆発力を生み出すことがあります。

ただ順番を入れ替えるだけでは、どこをどのように動かしてもこの爆発力は期待できません。

管理人は以前、チームで一番強いと思われる子供がインフルエンザで休み、一学年下の小柄なこどもを団体戦に起用していたのを見ました。

そのチームは、昨年どうやっても三位入賞まで届かなかったのですが、年間で最も大規模の試合であれよあれよと勝ち進み、決勝も圧倒的な強さで優勝した、というのを見たことがあります。

一年間結果を出せず、しかもその日は主力を欠いていたのに、下級生を一人入れることで信じられないほどの爆発力を発揮したのです。

そして、主力がまた戻ってきたとき、そのチームはいつもの冴えないチームに戻りました。

こういう例を見るにつけ、「メンバーを変えるほど効果的なチーム改革は無い」

と実感するに至りました。

ちなみに、急遽出場した下級生は、直接対決したら欠場した子には絶対に勝てません。

ただ、団体戦向きの調和や自分の役割を熟知したこどもで、自分の役割を一生懸命果たそうとしたその姿勢が、ダイレクトに試合に反映したのでは、と思っています。

メンバー替えのときの留意点

人数的にどうしても同じメンバーを起用せざるを得ない場合を除いて、チームが停滞し始めたら、思い切って新しいメンバーを入れてみることで、団内に活気が生まれます。

これはどんな組織でも同じことです。

公務員でも民間企業でも、配置換えや転勤が定期的に行われるのは、メンバーを刷新すれば組織が生まれ変わることを経営側が熟知しているからです。

ここで、「どのようにメンバーを入れ替えるか」という点について考えてみましょう。

注意点はたった一つ、固定観念を外すことです。

強さ、性格、剣道の質、あらゆる観点を見て、「この子は絶対に外せない」と思われるようなこどもでも、レギュラーを外すことも有り得る、という姿勢で考えてみましょう。

前章で、「インフルエンザ」という理由で外れた主力が抜けたことで大きな変化をもたらしたことを述べました。

その子は、通常では絶対にメンバーから外れることは無かったでしょう。

不可抗力で外れてみたところ、それがチームに大きな爆発力を呼ぶことになりました。

ここで考えて欲しいのは、「大将でも変革のためには外す可能性を排除しない」という姿勢です。

強さの順番とか、体格、学年、そんなものは悪しき固定観念です。

むしろ、そういうものに縛られてメンバーを組むから停滞して勝てない、ぐらいに考えましょう。

メンバー外しは固定観念を持たないとして、メンバーを入れる場合、どうしても考慮しないといけないことがあります。

それは、「運が良いこども」を選ぶ、ということです。

実は、名将であればあるほど「運を持っているかどうか」を考慮します。

運がよい、運が悪い、というのは目で見えないのでなかなかわかりませんが、長く勝負に関わっていると、こどもの顔を見るだけで何となくわかってくるのです。

少し余談ですが、運の良し悪しを測るのに便利な基準があります。

それは、「代表決定戦」で勝てるこどもは運を持っている、ということです。

代決勝負にまでもつれ込む、ということは、そのチームの総合力が対等である、ということです。

当然、代決に出るこどもも同じような強さを持っているでしょう。

そこで左右するのは、「運があるかどうか」だけです。

代決に出して連戦連勝のこどもは、誰よりも大切にすべきこどもです。

もしそのようなこどもがいる場合。学年が二つ下でも、体が小さくても、起用してみて損はありません。

「運の良し悪し」というものを見抜ける指導者はそう多くはないかも知れませんが、その大事さを知っている指導者の団は必ず結果を出してきます。

まとめ

今回の記事は、指導者以外の人はあまり実践することがないかも知れません。

ただ、ここに書いたようなことは、どのような組織でも同じことが言えます。

会社で管理職になったり、チームメンバーを組んだりするときに、「組織をうまく回すこと」「結果を出すこと」の法則は、基本同じです。

うまくいかない場合、メンバーを入れ替えるのが最善です。

淀んだ空気を換えるには締め切ったまま扇風機を回すより、窓を開けること、換気をすることです。

レギュラーをおろすのはかわいそう、という気持ちや、その子のプライドを傷つけたくない、保護者の心証は、などと考えるかも知れませんが、停滞したままずっと結果が出せないのは、組織全体がかわいそうです。

そして、ここで言うメンバー替えは、「こどもたちの実力が発揮できていない」場合に適用されるもので、うまくいっている団や、実力相応の結果が出ている団には刺激が強すぎます。

メンバーを入れ替える場合は、「メンバーに入ろうと外れようと、自分にとっては同じ大事な生徒である」ということを常日頃から示していれば、周囲も理解して、頑張ってくれることでしょう。

 

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